515 7音の季語は、ここに置くと作りやすい

 

 

7音の季語を置く場所

まとめ

7音の季語の紹介

ほかの音数の季語の置く場所(記事リンク)

音数から季語をさがせる本

 



■7音の季語を置く場所

季語はそれぞれの音数ごとに、置きやすい場所がある

その場所をあらかじめ知っておくと、俳句を作る過程がずいぶん楽になる

 

 

7音の季語を使う場合は

① 上五に置く

② 中七に置く

と作りやすい

 

 

 

 

具体的にはこんな感じ

 

① 上五に置く

 

例句

 

アイスコーヒー 来てミーティング 中断す

 

 

「アイスコーヒー」のように季語が名詞の場合は

「アイスコー / ヒー」というように、5音で切っても良いが

「アイスコーヒー /」と、名詞を言い終わってから軽く切っても大丈夫

 

 

どちらにしても、残りの穴埋め作業の際に、1カ所のリズムを意識するだけで良くなるので楽だ

アイスコー   / ヒー〇〇〇〇〇   〇〇〇〇〇

アイスコーヒー / 〇〇〇〇〇〇〇   〇〇〇〇〇

                  ↑

ここのリズムをだけ意識して、穴埋めをすればいいのでラク

 

 

 

注意点としては

上五に置いて良いのなら、下五でも良いの?と考える人もいるだろうが、それはやめた方がいい

起承転結の「結」である、最後の最後で2音も余分な季語を置いてしまうと

句全体が間延びしてしまう

その前までの流れが良くても、台無しになってしまう

 

 

 

 

 

 

② 中七に置く

 

こんな感じ

 

遠き日の アイスコーヒー 二つかな

 

 

 

7音の季語なので、当然のことながら中七にはピッタリ収まる

 

中七に置いたら、「上五(5音)」+「季語(7音)」もしくは、「季語(7音)」+「下五(5音)」の12音を作ってしまおう

遠き日の  / アイスコーヒー / ○○○○○

○○○○○ / アイスコーヒー / 旨かった

 

12音が出来てしまえば、後はそれに合った5音を考えるだけで済むし

なにより、五七五のリズムを考えなくて済む

 

遠き日の  / アイスコーヒー / 〇〇〇〇〇

      ↑         ↑

     このリズムを考える必要が無くなる

 

 

 

 

初心者は、俳句を作る時に、作り方が分からないから、いきなり完成形を目指してしまう

しかし、句を完成させるためには、「季語を置く場所」「五七五のリズム」「十七音の文字数」「詠む内容」など色々なことを考えなくてはいけない

それらを全て考えながら、いきなり完成形を作ることは、難しい

俳句経験者だってそんなのは大変だ

 

 

経験者の場合は

無意識の中で、今説明したことをやってしまっているのだ

7音の季語を使う場合は

上五に置くか、中七に置いてしまうのだ

 

 

そうすることで、もう

「季語を置く場所」は考えなくていいし

「五七五のリズム」を意識する場所は激減する

「17音の文」よりもっと短い「単語」を考えるだけでよい

 

 

 

 

■まとめ

7音の季語を使う場合は

① 上五に置く

② 中七に置く

そうすることで、俳句は圧倒的に作りやすいのだ

 

 

 

■7音の季語の紹介

7音の季語の一覧を載せたので、その季語で俳句を作ってみよう


 

 ↓クリックすると表示されます         

7音

豌豆の花(えんどうのはな)、桜桃の花(おうとうのはな)、小賀玉の花(おがたまのはな)、苧環の花(おだまきのはな)、数の子製す(かずのこせいす)、片栗の花(かたくりのはな)、鴨川踊(かもがわおどり)、枸橘の花(からたちのはな)、木苺の花(きいちごのはな)、北窓開く(きたまどひらく)、こでまりの花(こでまりのはな)、桜蘂降る(さくらしべふる)、三月十日(さんがつとおか)、山楂子の花(さんざしのはな)、白樺の花(しらかばのはな)、末黒の芒(すぐろのすすき)、鈴懸の花(すずかけのはな)、聖金曜日(せいきんようび)、蚕豆の花(そらまめのはな)、鷹鳩と化す(たかはととかす)、高山祭(たかやままつり)、大根の花(だいこんのはな)、鳥雲に入る(とりくもにいる)、満天星の花(どうだんのはな)、接骨木の花(にわとこのはな)、花換祭(はなかえまつり)、春の筍(はるのたけのこ)、春の夕焼(はるのゆうやけ)、羊の毛刈る(ひつじのけかる)、蛇穴を出づ(へびあなをいづ)、ヘリオトロープ(へりおとろーぷ)、三椏の花(みつまたのはな)、水口祭(みなくちまつり)、靖国祭(やすくにまつり)、雪囲とる(ゆきがこいとる)、山茱萸の花(さんしゅうのはな)、十三詣(じゅうさんまいり)、白鳥帰る(はくちょうかえる)、八十八夜(はちじゅうはちや)

7音

アイスコーヒー(あいすこーひー)、青唐辛子(あおとうがらし)、アカシアの花(あかしあのはな)、虎杖の花(いたどりのはな)、薄翅蜉蝣(うすばかげろう)、卯の花腐し(うのはなくたし)、車前草の花(おおばこのはな)、大山蓮華(おおやまれんげ)、蚕の上蔟(かいこのあがり)、酢漿の花(かたばみのはな)、蟷螂生る(かまきりうまる)、萱草の花(かんぞうのはな)、ガタリンピック(がたりんぴっく)、がまずみの花(がまずみのはな)、羊蹄の花(ぎしぎしのはな)、擬宝珠の花(ぎぼうしのはな)、梔子の花(くちなしのはな)、げんのしようこ(げんのしようこ)、仙人掌の花(さぼてんのはな)、竹の皮脱ぐ(たけのかわぬぐ)、橙の花(だいだいのはな)、天神祭(てんじんまつり)、時の記念日(ときのきねんび)、常磐木落葉(ときわぎおちば)、蜻蛉生れる(とんぼうまれる)、名越の祓(なごしのはらえ)、茄子の鴫焼(なすのしぎやき)、夏の暁(なつのあかつき)、南天の花(なんてんのはな)、凌霄の花(のうぜんのはな)、浜木綿の花(はまゆふのはな)、ハンカチの花(はんかちのはな)、ビーチパラソル(びーちぱらそる)、ブーゲンビリア(ぶーげんびりあ)、蛇衣を脱ぐ(へびきぬをぬぐ)、鬼灯の花(ほほづきのはな)、水草の花(みずくさのはな)、むしかりの花(むしかりのはな)、茴香の花(ういきょうのはな)、馬鈴薯の花(じゃがいものはな)、ジューンドロップ(じゅーんどろっぷ)、水中眼鏡(すいちゅうめがね)、蒼朮を焚く(そうじゅつをたく)、玉巻く芭蕉(たままくばしょう)、半夏生草(はんげしょうぐさ)

7音

秋の七草(あきのななくさ)、秋の夕焼(あきのゆうやけ)、色変へぬ松(いろかえぬまつ)、鹿の角伐(しかのつのきり)、高きに登る(たかきにのぼる)、蔓梅擬(つるうめもどき)、燈火親しむ(とうかしたしむ)、灯籠流し(とうろうながし)、南蛮煙管(なんばんぎせる)、ピラカンサの実(ぴらかんさのみ)、富士の初雪(ふじのはつゆき)、蛇穴に入る(へびあなにいる)、水草紅葉(みずくさもみじ)、水引の花(みずひきのはな)、紫式部(むらさきしきぶ)、紅葉かつ散る(もみじかつちる)、吉田火祭(よしだひまつり)、六道参(ろくどうまいり)

7音

アイスホッケー(あいすほっけー)、神在祭(あみありまつり)、一碧楼忌(いっぺきろうき)、寒天製す(かんてんせいす)、北窓塞ぐ(きたまどふさぐ)、三寒四温(さんかんしおん)、大根洗ふ(だいこんあらう)、秩父夜祭(ちちぶよまつり)、ちやんちやんこ(ちやんちやんこ)、柊の花(ひひらぎのはな)、冬の鴬(ふゆのうぐいす)、冬の夕焼(ふゆのゆうやけ)、和布刈神事(めかりのしんじ)、年末賞与(ねんまつしょうよ)

新年

7音

歌会始(うたかいはじめ)、橙飾る(だいだいかざる)、箱根駅伝(はこねえきでん)、俎始(まないたはじめ)、正月の凧(しょうがつのたこ)、十六むさし(じゅうろくむさし)、七日正月(なぬかしょうがつ)、二十日正月(はつかしょうがつ)






■ほかの音数の季語の置く場所(記事リンク)







■音数から季語をさがせる本


12,500語の季語を、音数順に並べた本があります




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