490 一万時間の法則

 

1万時間の法則というのを聞いたことがある人は多いと思う

 

「スキルを習得するために、人間は1万時間必要だ」という法則で、エリクソン教授が唱えたもの

 

 

ただ、この1万時間は、その道のプロたちが練習に費やした時間の平均

25000時間以上練習した人もいれば、1万時間よりも遥かに少ない時間で究めた人もいる

その平均が1万時間ということ

 

 

教授はこのように言っている

いくら平均が1万時間だとはいえ、1万時間で機械的に同じことをくりかえしても何も得られない

目標に近づくよう修正を重ね、時間当たりの『質』を高めなければいけない

 

一流と呼ばれる人々の練習には一つの共通点があり、みな『質』が高い

 

 

 

では、質を高めるにはどのようにすればよいのだろうか

 

 

方法としては、次の4つを実践することが重要

 

一つ一つの練習に目標を持つ

②自分の間違いをフィードバックし、学習に生かす

③スキルを身につけるために必要な下位のスキルを特定する

④学習したものを発信する

 

具体的に見ていきたい

 

 

 

 

    一つ一つの練習に目標を持つ

 

学習において目標を持っている人は多いだろうけれど、一流と呼ばれる人たちは具体的かつ困難な目標を設定している

また、一つ一つの学習に対しても目標が与えられおり、目標を達成しながら確実に成長していく特徴がある

 

 

 

 

   自分の間違いをフィードバックし、学習に生かす

 

自分の学習に間違いがないか、自分自身で知ることは容易ではない

なので、自分の学習に間違いが無いかを確認できるようなグループに入った方が良い

 

句会への参加でもいいし、結社への入会でもいい、同じ志を持ったグループの中に入ろう

グループが見つからない場合は、お金を払ってメンターを探してもいい

自分の間違いにいち早く気が付き、今後の学習に役立てるのだ

 

初学者に多いのだが、自分の句の問題点や、勉強方法の間違いなどを指摘されると、「何もわかってくれない」とふてくされる人がいる

当然、指摘している人の意見が間違っていると思うのだから、自分の学習を改善する気はない

このような態度をとっていると、いつまでたっても能力は伸びないだろう

 

 

 

 

 

 

 

   スキルを身につけるために必要な下位のスキルを特定する

 

スキルを身につけるために必要な下位のスキルを特定すること

 

 

具体的な目標を作ると、必然的にそれを達成するために習得しなければならない、重要なサブスキルが明確になる

当然、個々のサブスキルは、さらなるサブサブスキルにブレークダウンすることもできる

それらのサブサブスキルに個別に集中して取り組むことで、目標にいち早くたどり着くことができるだろう

 

 

 

 

 

   学習したものを発信する

 

仲間とディスカッションした場合の記憶の定着率は50

ドリルやテストなどで反復練習をこなした場合の記憶の定着率は75

第三者に教えた場合の記憶の定着率は90

 

発信することで、自分の頭の中に情報を定着させよう

 

 

「6歳児に説明できなければ理解してるとは言えない」

学習したものを咀嚼して、なるべく分かりやすく説明しよう

 

現代では、SNSに発信するのも良い方法だ

SNSで発信すると、多くの人の目に触れる

誤った情報や不確かな情報の場合は叩かれることもあるだろう

叩かれないためには、しっかりと調べて、分かりやすく解説できなければいけない

 

人に教えることで、より自分の理解力が増えるだろう

 

 

 

489 予想外だった自然現象を俳句にしてみよう 

 

自然現象で予想外だったこと、驚いたことを俳句にしてみましょう


まずは

「何が(を) どうした」 + (けれど予想外に)「どうだった」

という説明文を、穴埋めしてみましょう

 

 

例えばこんな感じ

 

① 「薄氷を  踏んでみた」  + 「硬かった」

② 「新樹光への陽が  かげった」  + 「まだ眩しかった」

 

 

一文が作れたら、先頭の語順を変えます

 

 

① 「薄氷を ←交換→ 踏んでみた」 + 「硬かった」

② 「新樹光への陽が ←交換→ かげった」 + 「まだ眩しかった」

 

 

次のようになります

 

 

① 「踏んでみた 薄氷を」 + 「硬かった」

② 「かげった 新樹光への陽が」 + 「まだ眩しかった」

 

 

 

最後に、五・七・五に音数を整えます

 

① 踏みつける 薄氷のいと 硬きこと

② かげりたる 新樹光とて 眩しけり

 

 

簡単に俳句になりました

 

 

 

 

 

同じ作り方をした名句があります

 

「何が(を) どうした」 + (けれど予想外に)「どうだった」

「猪が  内臓をぬかれた」 + 「重かった」

 

語順を変える

「猪が←交換→内臓をぬかれた」 + 「重かった」

 

「内臓をぬかれた 猪が」 + 「重かった」

 

五・七・五に音数を整える

「内臓(わた)ぬかれ たる猪の なほ重し」

 

 

 

いきなり俳句の完成を目指すのは至難の業

ただ、今のように手順を踏めば、簡単に俳句になります

 

俳句作りに慣れていない人は、参考になさってください

 

 

 

488 俳句の語順で迷うのは、一二音を分解するから

 

 

「作った俳句の語順が分からない」

「語順を変えれば変えるほど、訳が分からなくなる」

そのような声をよく聞きます

 

初学者は五・七・五の語順を、ああでもない、こうでもないと何回も変えてしまいます

変えれば変えるほど、訳が分からなくなり泥沼から抜けられなくなります

 

 

 

「あじさいの 毬は一つも 地につかず」

このように、一句が一続きのものは語順を変える必要もないので、悩むことはありません

問題は、次のような句です

 

「いつまでも 一人娘や / 額の花」

十二音 + 五音で作られている句ですが

この十二音を分解して、語順を並べ替えようとするため、訳が分からなくなるのです

 

 

最初に言ってしまうと、十二音 + 五音の句は

    十二音 + 五音

    五音  + 十二音

 

この二通りの語順しかないと思った方がいいでしょう

十二音を分解してしまうと、たちまち語順迷路の泥沼にはまります

 

十二音を分解すると、語順が分からなくなる理由は

語順の組み合わせが倍以上に増えるからです

 


例えば、「十二音」 + 「五音」

「五音」 + 「七音」 + 「五音」に分解して、組み合わせを考えようとすると

 

 

①    ②    ③

「五音」 + 「七音」 + 「五音」

 

 

組み合わせのパターンは、6通りになります

1.         ①②③

2.         ①③②

3.         ②①③

4.         ②③①

5.         ③①②

6.         ③②①

 

 

2通りの組み合わせだけを考えれば良かったものが

6通りもの組み合わせの中から良い語順を探そうとすれば

誰だって迷うのは当たり前です

 

「十二音」 + 「五音」で作られた句の語順を考えるときは

十二音を分解するのはやめましょう

 

 

語順で迷ったときは、余計な所を分解していないか(十二音の一文を壊していないか)

確認しましょう

分解していた場合は、そこをくっつけるだけで、語順の組み合わせは劇的に少なくなり

悩みも解消されるはずです







 

487 「氷る」と「凍る」の違いに注意

 

 

「こおる」という言葉を使うことがありますが

「こおる」の漢字には、「氷る」の他に「凍る」があります

若干、意味に違いがありますので、解説していきます

 

 

 

「氷る」と「凍る」の違い

 

「氷る」が使われるのは、主に水が固体(氷)になる時です

一方で、「凍る」が使われるのは、水や水以外のものが固まることを言います

 

 

 

「氷る」もしくは「凍る」は入った季語を見比べてみます

 

 

「氷」の付く季語

 

氷瀑(ひょうばく)

厚氷(あつごおり)

氷湖(ひょうこ)

 

どれも、水が固まっている状態を指していますね

 

 

「凍」の付く季語

 

凍滝(いてだき)

凍土(いてつち)

凍雀(いてすずめ)

 

「凍」の方は、水だけでなく、水以外の物でも使われています

 

 

 

さて

このように見てゆくと、次の季語はどうなるの?

と思う人が出てくるはずです

「月氷る」や「鐘氷る」です

 

「氷る」は水が固体になることですので、「凍る」を充てるべきでは?と感じてしまいます

 

「月氷る」は、冴えきった大気の中で鏡のように澄んだ月のようすを指します

月そのものが水分で固まったという使い方ではありません

冴えきった大気(水分を含む大気)の中の様子であることから、「氷る」が充てられたのでしょう

 

 

「鐘氷る」は、冬の寒気のなかに響く鐘の音のことを指します

寒気(水分を含む空気)の中の音であることから、こちらも「氷る」が充てられているのでしょう

 

 

 

 

季語として「氷」や「凍」を使う場合は、とりあえず季語をそのまま使えばいいので

「氷」と「凍」の漢字の使い方で悩むことはないでしょう

 

季語以外のところで「氷」「凍」を使う場合は

逆に使ってしまわないように気を付けましょう

 

 

 

 

 

486 「参る」と「詣る」の違いに注意


 

新年がやってきた

 

俳句をやっていると、寺や神社でのお詣りを、一句にしたくなる

しかし、一句にするときに

「参る」と「詣る」のどちらを使えば良いのか、迷うことがある

 

「参る」と「詣る」の他に

「参詣」「参拝」「参宮」「詣でる」「初詣」といった言葉もあるので

余計、迷う原因になっているのだろう

 

 

 

 

俳句を作るときに間違った言葉を使ってしまわないように

それぞれの言葉の意味と、それが使われる場所を表にまとめた

 

 

まとめたものが、こちら

 

言葉

使われる場所

意味

お参り(おまいり)

お寺

お寺をお参りすること

お詣り(おまいり)

神社

神社をお詣りすること

参宮(さんぐう)

神社

神社(主に伊勢神宮)へ参詣すること

参詣(さんけい)

お寺神社

社寺へ足を運ぶこと

参拝(さんぱい)

お寺神社

社寺へ行き拝むこと

詣でる(もうでる)

お寺神社

社寺を参詣すること

初詣(はつもうで)

お寺神社

元日に社寺へお参りすること

 

 

 

言葉の意味、使われる場所などが迷ったときは

表を確認するといい

 

 





485 「何が・何を・どうした」から俳句にする

 

動物を見ていてハッとしたことがあると思います

これを簡単に俳句にする手順を紹介します


まず、ハッとした瞬間を

「何(動物)が 何を どうした」

という説明文で書き出しましょう

(このブログを読んでいる人も、一緒にやってみましょう)

 

 

例えばこんな感じ

 

① 鶯が   梅の蕾を  落とし行く

② 蟷螂が  鎌の刃先を  舐めている

 

 

作れたら、後ろの語順を変えます

 

 

① 鶯が   梅の蕾を ←交換→ 落とし行く

② 蟷螂が  鎌の刃先を ←交換→ 舐めてい

 

 

次のようになります

 

 

① 鶯が   落とし行く  梅の蕾を

② 蟷螂が  舐めている  鎌の刃先

 

 

あとは五・七・五の音数に整えるだけ

 

 

① 鶯の 落としてゆきし 梅の雷(らい)

② 蟷螂が 舐めし己(おのれ)の 鎌の先

 

 

 

簡単に俳句になります

 

 

 

この形で作られている名句もあります

 

色鳥が  羽根を一枚  残していった

 

色鳥が  「羽根を一枚」←交換→「残していった」

 

色鳥が  残していった  羽根を一枚

 

「色鳥が 残してゆきし 羽根一つ」

 

 

 

 

いきなり俳句の完成を目指すのは至難の業

ただ、今のように手順を踏めば、簡単に俳句になります

 

俳句作りに慣れていない人は、参考になさってください