滑稽俳句の9割は失敗する

 

「俳句は滑稽で作るべきだ」と言う人がいます

気晴らしで滑稽俳句を作っても良いでしょうがが、9割は失敗すると思った方が良いでしょう

 

なぜ失敗するのかですが、滑稽で俳句を作っても芸術にならないからです

いくら本人がこれは芸術作品だと言っても

一般的に言って、滑稽のみの文章を芸術だと受け取る人はどこにもいません

ですので、滑稽俳句を作っても9割は失敗します

 

では残り1割の成功する滑稽俳句はどういうものかというと

いま残っている滑稽作品を見ると、どれも自分自身を対象にして軽く笑い飛ばすように詠んだものです

芭蕉の作った滑稽作品も、自分を対象にしたものです

 

もしこれが、他人を滑稽の対象にして詠んだ場合、作品自体に品はありませんし

作者の人間性が疑われるだけでしょう

 

滑稽俳句を作りたい場合は

自分自身を滑稽の対象にして作る

100句に1句くらい、気晴らしに作るくらいが良いと思います

 

 

もし全力で滑稽俳句を目指すのでしたら、俳句で作る必要はなくて、川柳に転職したほうが上手くいくと思います

 

 

 

 

 

俳句の上達は模範が一番

 スポーツや料理など、どの分野においても、模範は基本的な上達法の一つ

俳句も同じです

上手い俳句の模範をすることが上達の近道になります

 

模範は、上手い俳句の構造や視点などを参考にしなければ始まりません

だからまず、良い俳句を徹底的に観察すること

観察をして、して、しまくると次第に

良い俳句の表現の仕方、視点、構造などの共通点などが見えてきます

 

こうなるとしめたもの

俳句を見る解像度が高まっているとも言えます

 

本人の解像度が高まると、アウトプット(作句)の質も高まります

 

 

観察 → 模範 → 作句

 

これは、2回や3回で終わらせるのではなく、何十回もやるべきです

できれば、自分がよいと感じた俳句の全てでやる気持ちを持った方がいいでしょう

 

繰り返せば繰り返すほど、上達のスピードは加速します

是非試してみてください

 



俳句作りの「やる気」を高めるために、生活習慣も意識しよう

 俳句作りの「やる気」を高めたい場合には

次の3つを意識することが必要

 

よく寝る

リズムのある食事をする

ゆっくりとした呼吸をする

 

最初の2つは「正しい生活習慣」

正しい生活習慣を行うと

体の中にやる気を高めるホルモンが放出されると言われています

ホルモンが放出されると、やる気とともに集中力もサポートしてくれます

毎日の規則正しい生活、意識してみてください

 

 

それでも、前日に考え事をして眠れなかった、ということはあると思います

そのときは3つ目の「ゆっくりとした深呼吸」をしましょう

 

鼻から息を吸う → 2秒息を止める → 15秒かけて口から息を吐く

 

この深呼吸を数回繰り返すことで、ホルモンの放出が促されます

これは、いつでもどこでもできますね

 

やる気が出ない、という時は実践してみてください







俳句は常に新しいことを詠むこと

 

俳句では、常に新しいことを詠むべきだと思います

新しいには、新奇と新鮮さの2つがありますが

追い求めるべきは、新奇さではなく新鮮さです

 

新奇さは、目新しく物珍しいさま

新鮮さは、今までにない新しさが感じられるさま

 

芭蕉が俳句で目指していたのも、新鮮さです

 

 

 

吟行でよく見かけるのは、新奇さの俳句です

見たことのない珍しいものを発見してしまうと、それを詠みたくなってしまうのです

ただ、そのような俳句は失敗します

読者が見たこともない珍しいものを俳句にしても、読者の頭にイメージが結びません

また、頑張って伝えようとするあまり、結局は報告俳句になってしまうのです

 

 

新しい俳句を作りたい

そう思う人は多いはずです

ただこのときに追及するのは、新奇さではなく新鮮さです

間違わないようにしましょう

 






句会ではポジティブな質問をしよう

句会での講評時はできるだけポジティブな質問をするといいでしょう

ネガティブな質問や、批判ばかりだと、周りのみんなも口を閉ざしてしまいます


前向きな質問で、効果的に仲間の考えを引き出せると、なおいいでしょう

具体的には


この俳句の良い所はどこ?

この俳句の助詞の使い方で、良かったところはどこ?

どうやったらさらに良くなりますか?

ここの表現の工夫は、どのように考えましたか?


といった質問方法がいいでしょう


聞かれた人は頭をフル回転させて答えてくれますし

その答えからは、メンバーの思考が分かります

作り方の知識や知恵も学べるかもしれません

それは、そのまま仲間内で共有できる大きな財産になります



仮にいま参加している句会が小規模なものだったとしても、一回一回を無駄にしないで

自分の力になるように、どんどん質問していきましょう




「どういう俳句が良い俳句なの?」と聞くけれど

俳句を始めたばかりの方から「どういう俳句が良い俳句なの?」と聞かれることがあります

俳句を始めて間もない頃の自分も「どの俳句が良くて」「どの俳句が悪いのか」が気になったし、知りたくて毎日ヤキモキしていました
それは何より、良い句を参考にして、一日でも早く先輩に追いつきたいと思っていたからです
「どういう俳句が良い俳句なの?」と質問をする人は、当時の自分と同じような気持ちを持っているのだと思います

数多ある俳句の中で、「どの俳句が良い俳句なのか」ですが
それは、自分自身が読んだときに、すっと心に入るもの、単純に「この句、自分は好きかも」と思う句が、あなたにとって一番良い句です。としか言いようがありません

このように言うと、「ふざけるな」と言う声が聞こえてきそうですが、ふざけてはいません
初心者の感覚は、今この時期だけのものです
なんの雑念もなく、まっさらな心の時期に選ぶことができるのは、今しかありません
だから、自分の感性、価値観を信じて選ぶのがいいと思います

「どういう俳句が良い俳句なの?」と聞く人は、「多くの人が良いと思う句はどれ?」という意味も含めて質問をしているのだと思います
ただ私は、まずその視点自体が間違っていると思います
良い句を探すときは、自分が良いと感じる句を探すのが第一であって、他人が良いと感じる句を探すのではないということです

よく
俳句歴50年の先生が良いと言った句だから「良い句」
句会で一番票の入った句だから「良い句」
○○賞に入選した句だから「良い句」

というように判断をする人がいます
そのようにして「これが良い句なのだ」と思うことは、絶対にやめた方がいいでしょう
それは単なる「同調」です
他人の価値観に「同調」することと、自分の価値観で作品に「共感」することはまったく別物です
これを混同してはいけません
人は人と違う感じ方をするのが当たり前です。人の意見に同調ばかりしていたら、人とは違う感じ方をすることも出来なくなってしまうのではないでしょうか
「人とは違う感じ方」は俳句作りの核にもなります

「自分が好きだ」と思う句が、良い句なのです
そして、その句を参考にして勉強することが良いのだと思います

他人の感性を信じるのではなく、自分の感性を信じましょう









下五の「~ゆく」は削ろう

 

下五でよく「過ゆく」や「走りゆく」などのように「~ゆく」を使った俳句が見られますが、「~ゆく」が絶対に必要でない限り、思い切って削りましょう

 

なぜ削るのか、ですが

多くの場合「~ゆく」など無くても意味は通じるからです

「過ゆく」や「走りゆく」などで句が終わると、だらだらと句が流れる感じるからです

単に音数を合わせるために「ゆく」を使った、手抜きともとられるからです

 

「過ぎゆく」ではなくて「過ぐ」「過ぎぬ」

「走りゆく」ではなくて「走る」で断絶した方が、句はすっきりします

「~ゆく」を削れば、余った文字を使って、もっと重要な表現を工夫できます

下五に「~ゆく」があるときは

絶対に必要でない限り、思い切って削りましょう