2019年11月12日火曜日

222 小学校高学年の「夏の俳句」の作り方 ─指導案─



■見たままをそのまま俳句にしましょう

低学年では、俳句を詠む対象(風鈴、蜻蛉、蛙、祭太鼓、団扇、かき氷など)を見たままではなく
自分のイメージで造形して見るという特徴があります
しかし高学年になると、対象の見え方に基づいて忠実に物事を見ることができるようになります


見たものを見たままに詠む俳句を「客観写生俳句」と呼びます
小学生高学年からは、この「客観写生俳句」を勧めてもよいでしょう

「見たままを見たままに、絵を描くように俳句にしてみましょう」

と言ってあげましょう



客観写生の句を一例あげます

甘草の芽の飛び飛びの一並び
(かんぞうのめのとびとびのひとならび)

この俳句は、見たものを見たままに詠んでいますよね

人によっては、つまらない俳句だ、と言ったり
これが俳句なの?と思う人もいるかもしれません

ただ、人間の余計な考えや知識の入っていない
シンプルで綺麗な俳句だとも言えます


一つの作り方として、小学年高学年から教えることのできる方法ではないでしょうか






■詠む対象を様々な角度から見て作る

低学年では、対象の見え方に関わらず、一方向の姿からしか表現することができません
子供の描く「親」や「猫」などが一方向(だいたい正面向き)であるのが、よい例です

しかし高学年になると、この特徴は消え、多方向からの姿も表現できるようになります
状況に応じていろいろな見方ができるようになるのを、表現することができます

ですから、高学年では、俳句を詠む対象(例えばクワガタでしたら、クワガタ)を
いろいろな角度から見て、いろいろな視点で俳句を作るように指導してもよいでしょう

ただ、子供によって成長の遅速がありますので
できない子供に無理にやらせることはないでしょう




■季語の教え方について

高学年では、季語の概念を教えても理解ができるようになっているはずです
ただ、季語の概念が分かるからと言って、莫大な数の季語を教えて
季語の細かな使い方を教える、という詰め込み型の教育はやめた方が良いでしょう
そのような知識の暗記を強要したところで、子供の理解力をはるかに超えてしまい
誰もついてくることはできないでしょう


それよりも、まずは季語というものに意図的に注意を働かせるようにした方がよいでしょう

具体的には
「夏の季語というのは、夏によく見られる事物のことです」という説明だけをしたうえで
子供にいくつかの俳句を鑑賞させます
その時に、夏の季語がどこにあるか、点検する課題を与えてみるのです
それだけでも子供たちは、季語に注意が向くようになるはずです
さらに、自分の作った俳句の中に、夏の季語は入っているかを点検させると、より季語に対して注意が向くようになるでしょう


子供は、いま自分のおこなっている行動の課題(ここでは季語を探す)を理解しているほど
課題に対して、強い注意力が働くものです(つまり、季語に注意が向くようになります)


季語や季語の使い方といったルールを丸暗記することは、大人だってやりたく無いはずです
そのようなことをさせるのではなく、季語というものに注意を向かせることで、自然に子供が季語に慣れ親しむように手助けをした方が良いでしょう


俳句を鑑賞する中で、季語に注意が向くようになると
俳句の中での季語の使われ方
季語の目的
季語が使われる動機
季語を使う際の手段など
俳句と季語との関係が、次第に子供の中に認識されるようになるはずです



季語を覚えさせるより、季語に注意を向かせる
高学年ではまず、そのように指導していった方がよいと思います






■物事のつながりを俳句にする


高学年は、記憶力がもっとも発達する時期でもあります
記憶力が高まると、物事のつながりが理解できるようになります

風鈴がただ鳴るのではなく
風が吹くことで鳴るという、風鈴と風のつながりが分かるようになります


低学年の時は対象そのものしか詠めなかったものが
高学年では、対象と別の物とのつながりまでも詠むことができるようになります
このことは、表現力の広がりにもつながる大きな成長です


風鈴そのものを詠んだだけでは、鑑賞者には風鈴だけしか思い浮かべることができませんが
風鈴と風を詠めば、風鈴だけでなく風鈴の時期(夏)の熱い風をも、鑑賞者は思い浮かべることができます
風鈴と風鈴の素材を詠めば、風鈴の音の違いも、鑑賞者は思い浮かべることができます


高学年になってからは、対象をそのまま詠む他に
対象と別の物とのつながりを詠ませても良いでしょう



■過去の記憶や思い出から俳句を作る

高学年は、記憶力がもっとも発達する時期になる、ということは先ほど説明しましたが


様々なことを記憶できるようになると、詠もうとしている対象(例えば風鈴)の思い出など
過去の記憶と関連付けた俳句が作れるようにもなります


「風鈴を見たとき、どのような記憶がよみがえる?」
「風鈴の音に、どのような思い出がある?」
と尋ねて、子供の出した答えで俳句を作ることも可能になります

ある子供は、楽しい思い出があるかもしれません
ある子供は、さみしい思い出があるかもしれません
それぞれの子供に、それぞれの記憶がありますので、それを関連付けた俳句を作らせてみましょう

この時に注意したいことは
過去のことであっても、今まさに風鈴を聞いているように詠んだ方がよいでしょう
過去を振り返ったように詠んでしまうと、その人の報告となってしまうからです


× 「風鈴をいつも一人で聞いていた」
〇 「ただ一人風鈴の音だけが鳴る」

上の句は、過去にあったことを振り返りながら詠んでいるため
俳句というよりも、単なる過去の報告となってしまっています
下の句は、(過去の出来事なのですが)今まさに風鈴が鳴っているように詠んでいるため
鑑賞者に、寂しい感じも伝えることができます




■なぜ?から俳句を作る

高学年では、仮説的な思考ができるようになってきます

例えば、なぜ夕日が赤いのか?という疑問が生じたときに
様々な経験や記憶を総動員して、仮説を立てる事ができます

低学年の場合、そのような疑問に対して
直感的なイメージでしか理由を考えられないのとは大きな違いといえます


子供が
「なぜだろう?」
と言った時に

「なぜだと思う?」
と、子供の仮説を聞いてあげましょう

高学年になると、具体的なイメージをもって自分の考えを述べるはずですから
それを、そのまま俳句にするとよいでしょう


ただこの時の子供の仮説が、科学的に正しい理由を言ってしまった場合は
残念ながら俳句にはなりません

「夕日が赤いのはなぜだと思う?」

という質問に対して

「赤色の光だけが空に残るから」

と、正しい答えを言ってしまった場合
それを、そのまま五七五にしてみても、それは「詩」ではなく、夕日が赤い理由を述べた「解説」になってしまうからです
それは科学の本を見れば詳細に分かることで、俳句で解説することではありません






■社会生活をテーマにした俳句を作る


高学年になると、同年齢の仲間同士で緊密な交流をするようになります
すると、仲間集団の中で、指導し、指導されることを学び、社会性の感覚を急速に発達させていきます


このような特徴から、高学年からは「社会生活」をテーマにした俳句を作らせるのも良いことでしょう
「社会生活」をテーマにした俳句というのは、どういうことかというと

俳句の季語は、大きく分けると
「時候」「天文」「地理」「暮らし」「行事」「植物」「動物」の大分類に分けられます
この中で「時候」「天文」「地理」「植物」「動物」は、自然を対象にした季語ですが
「暮らし」「行事」は社会生活を対象にした季語です


社会性に敏感になり始めた高学年から、この「暮らし」「行事」に関する俳句を作らせてあげれば
まさに、いま社会性を獲得していこうとしている子供の、みずみずしい感覚の俳句ができるのではないでしょうか


夏の「生活」「行事」の季語で、高学年に関係のありそうなものをあげてみます


アイスクリーム / 夏休み / 帰省 / 夏期講座 / 林間学校 / 浴衣 / サイダー / 風鈴 / キャンプ / 登山 / 海水浴 / 金魚売 / こどもの日 / 祭 / 金魚売 / 白玉 / 
 / シャワー / 母の日



ほんの一部ですが
このような季語をもとに俳句を作らせてみてはどうでしょうか




■自然をテーマにした俳句を作る

先ほど、高学年では社会性の感覚が発達するため、社会生活を対象にした季語で俳句を作った方が良いと言いましたが
昨今の高学年の環境を鑑みると、自然を対象にした俳句にも沢山関わらせてあげた方が良いと感じます
と言うのは、高学年になると塾やけいこごと、インターネット等を通じた擬似的・間接的な体験が増加し
少年らしい、自然に触れる遊びから離れていくようになるからです

自然との接点は、子供の将来の人格形成にも大きな役割を持っていて、情操教育の一環としても重要な位置を占めています
自然との触れ合いの少なくなっている現在、俳句を通じて、自然と触れ合わせることが、とりわけ大切になってきているのではないでしょうか

一部ではありますが、夏の自然に関わる季語をあげてみます
これらの季語で俳句を作らせてあげると良いでしょう


「時候」
暑き日 / 入梅 / 熱帯夜 / 梅雨明


「天文」
夏の雲 / 夏の空 / 夕立 / 夕焼け

「地理」
夏の山 / 夏の海 / 滝/ お花畠


「植物」
雨蛙 / 蝙蝠(こうもり) / 守宮(やもり) / 蜥蜴(とかげ) / 燕の子(つばめのこ) / 金魚(きんぎょ) / 目高(めだか)

「動物」
薔薇(ばら) / 紫陽花(あじさい) / 青林檎(あおりんご) / 向日葵(ひまわり)




207 小学校低学年の「夏の俳句」の作り方 ─指導案─


夏休みになると、俳句の宿題がでることがあります
俳句に慣れ親しんでいない親御さんですと
宿題を見てあげようにも、どのように教えたらよいのか分からないと思います
ここでは、小学生低学年が俳句を作る際に、どの点に注意して教えていったら良いのかを
分かりやすくまとめていきます



■ルールは「五七五」の一つを伝えればいい

小学生低学年で俳句を作る場合は、ただ一つ
「日々の出来事や、自然の中で感動したことを”五七五”で言ってみようか」
と誘ってあげればいいでしょう


季語のルールや助詞の使い方といった、小難しいことは教える必要はありません
小学生の場合、面白い視点や、大人には感じられない感動など、感性が豊かですので、見たまま感じたままに、五七五で俳句を作らせてあげた方が絶対に良い句ができます


五七五だけでいいの!?と思うかもしれませんが、大丈夫です

季語のことは言わなくても、夏の時期に外に出て俳句を作れば、自然と夏の季語の入った俳句ができるものです
例えば、「アイス、プール、蝉、風鈴、夏休み」など全て夏の季語です
夏の時期に外に出れば、自然と夏に目にするもの(つまり夏の季語)が目に入るものです

頭から
「季語というものはこういうものであって」
「夏の季語には、祭、蛙、バラ・・・などなどがあって」
「必ず季語は入れなくてはいけない」
などと言ってしまうと、堅苦しいルールばかりに意識が向いてしまい、子供らしい発想で俳句を作ることができなくなってしまうでしょう

このように言うと
「じゃあ、間違って夏に春の季語で俳句を作ったらどうするの?」
という親御さんが必ずいます

夏に春の季語で俳句を作っても構いません
秋の季語で俳句を作っても構いません
外に出て、春や秋の季語があったのなら、それで作っても問題はないのです

季節は夏でも、周りを見渡せば春の花が残っていたり、秋の花がすでに咲いてしまっていることは普通にあって、俳句をやっている人は、その時に見たものをそのまま俳句にしています
夏の時期には夏の季語しか使ってはいけない、というルールなど存在しないのです

子供が、せっかく花を見て、綺麗だと感じて、一生懸命に俳句を作ったのに
「これは春の季語だからダメ」などと間違った注意をしたら、せっかく頑張って作った子供は、がっかりすることでしょう

季語というルールを伝えて、難しい印象を持たせないために
誤った季語のルールで子供の努力を損なわせないために
ひとまず、季語のことは言わずに「自由に自然のことを俳句にしてみようね」と言ってあげましょう




■五七五の数えかた

実際に「五七五」で俳句を作る際ですが

五七五の数え方は、口に出して読んだときの音数を数えます

古池や蛙飛び込む水の音
ふるいけや/かわずとびこむ/みずのおと

口に出して読んでみると、音の数が、五七五になっていますよね
このように口に出して読んだときの音数が、五七五であれば大丈夫です


細かく言うと、小さな「っ」伸ばし文字「ー」は一音として数える、などのルールがあるのですが、そのようなルールは俳句を難しくさせるだけですので、ひと先ず横に置いておき、低学年のうちは
「口に出して読んだときに、五七五になるようにしようね」
というふうに伝えれば大丈夫でしょう



■五七五は、リズムに乗せると良い

俳句は、最終的に五七五にしなければならないのですが
そこに至るまでの過程では、次の手順を踏む必要があります

頭の中で詠みたいことを考える → 言葉に変える → 五七五の音数に合わせる

これらのことを頭の中でやるのは、とても難しいことです
ですので、まず五七五のリズムを体に染みつかせてから
その五七五のリズムに乗せて俳句を作った方が、作りやすいといえます

実際には

タタタタタ(五音)
タタタタタタタ(七音)
タタタタタ(五音)

このリズムを、声に出してもいいですし、手拍子を打ってもいいです
リズムを何度も何度も繰り返して、体の中に染みつかせます
リズムが体の中に染みついた状態で、歌を歌うようにリズムに合わせて俳句を作ります

すると、先ほどは

頭の中で詠みたいことを考える → 言葉に変える → 五七五の音数に合わせる

というように、3つあった手順が

頭の中で詠みたいことを考える → リズムに乗せながら言葉にする

このように、2つの手順ですむことになります
これだけでも、俳句はぐっと作りやすくなるはずです



リズムで作る理由はもう一つあります
小学生低学年は、聴覚が急激に発達し、リズムやメロディーに敏感になる時期です
それと同時に、リズムやメロディーに楽しさを覚えるようにもなります
ですから、五七五のリズムにのせて俳句を作らせてあげることは、子供自身も楽しみながら俳句を作ることにつながるのです



まずは俳句に親しめるように、五七五の厳密なルールを教えるのではなく
五七五のリズムに載せて、俳句を作るのが良いでしょう





■「例え」を利用した俳句を作る

小学生低学年に有効な作り方として
ものを例えて俳句を作らせる方法があります

○○のようだ
○○みたいだ

というように、あるものを別の物に例えて俳句を作ります


夏雲は綿飴のよう
夕立は天使のおしっこ

というものがそうですね


小学生の低学年では、物事を考えたり説明するときに、別の物に例える特徴があります

この特徴は、子供の頃にとても強く、大人になるにつれて少なくなっていきます
子供の特徴を生かした俳句を作らせることで、大人も驚くような、「例え俳句」を作ることができるでしょう


具体的に、「例え俳句」はどのように作ればよいのか、ですが
次のような質問を、子供に投げかけてみるのも有効な手段です

「あの雲は何に見える?」
「この風は、何をしていると思う?」


子供が

「雲は綿飴に見える」
「風は、葉っぱの掃除屋さん」

というような答えを出したら、その例えを生かします

「雲は綿飴」
「風は、葉っぱの掃除屋さん」
という例えを、五七五のリズムに乗せていきます

タタタタタ(五音)
タタタタタタタ(七音)
タタタタタ(五音)

この五七五の短い音楽に、ぴったりの歌詞を作るような感覚で、俳句を作ります


「夏雲は綿飴みたい甘そうだ」
「夏の風葉っぱをお掃除しているよ」






■「視覚」を利用した俳句を作る

低学年では、視覚が急激に発達することが知られていて、むしろ成人よりも鋭いことがあります

その視覚を生かして、遠くにある「雲の峰、夏の星、夏山」がどう見えるか
暗やみにいる「コウモリ」がどう見えるか、などを聞いて俳句にしてもよいでしょう

大人の視覚ではもう知覚することのできない、まさに子供の時にしか見えないものを、俳句にしてしまうかもしれません



■「聴覚」を利用した俳句を作る

この時期の子供は、聴覚も急激に発達していきます
音の複雑なハーモニーに対する感覚は低いのですが、メロディーやリズム、特にリズム感覚は敏感になります

音楽が流れるとリズムを取り始めたりしますよね

この聴覚を生かして
「雨の音、風鈴、祭りの太鼓、キツツキ、蛙の鳴き声」がどう聞こえるか
とたずねて、俳句にしてもよいでしょう

伸び盛りの聴覚で音を聞き取り、そして作った俳句は
この時にしか作れない俳句になるでしょう





■「子供の興味」を利用して俳句を作る

この時期の子供は、物事に対する注意力と集中力が著しく高まります
興味のあることに対しては、異常な熱中を示します
自然等への関心が増える時期でもあります

興味を示す対象が、虹、星、カブトムシ、蛍など自然や動物に向けられているのでしたら
それを、俳句で詠ませてみましょう

自分が興味のあることですから、他の人には感じられない視点や、考え方を持った、個性的で新鮮な俳句を作るかもしれません






■「なぜなぜ?」の質問を利用して俳句を作る

この時期の子供は「なぜなぜ?」と、親や教師に質問攻めをするのも、特徴の一つです

この「なぜなぜ?」という質問に対して
「なぜだと思う?」というように、子供の考えを聞き出してみるのも良いでしょう
すると、子供特有の面白い見方を、突然につぶやくかもしれません

例えば子供が
「雲はなぜ浮いているの?」
と聞いてきた場合、子供自身はどう思っているのかを聞いてみるのです


「羽根が付いているからかなぁ」
といった答えがでるかもしれません
そのときに、「そんなわけないでしょ」と間違いを指摘するのではなく
「そうかもしれないね」
「それを俳句にしてみようか」
と誘ってみるのです


「夏の雲大きな羽根で飛んで行く」

といった句を作るかもしれませんね



「なぜなぜ?」といった好奇心や興味は、大人になるほど薄れていくものです
人生の中で、最も強く好奇心を抱くこの時期に、「なぜなぜ?」の質問に付き添ってあげることで、子供の好奇心の発展にもつながるでしょう





■「物や動物の視点」で俳句を作る

この時期の子供は、空想をしやすい特徴があります
自分が草や花になったり、虫になったりして、自然界のそれぞれのものに固有の霊が宿るという「アニミズム」のような感覚を持ちます
それは同時に、自然や環境が生きていて自分と話すことができると感じていることであり、大人には持つことのできない感覚です

ゆえに、自然界の様々な物になりきったり、自然の物と会話するような俳句を作ると、とても面白い俳句が作れるでしょう


自然界の物になり切るような質問として

「カブトムシはどう思っているのかな?」
「夏雲になったとしたらどんな気持ちかな?」
「朝顔とお話ができたら、どんなことを話す?」

というように聞いてみましょう
子供の出した面白い答えから、五七五の俳句にまとめてみましょう






■「話し言葉」で俳句を作るのは当たり前

子供が「話し言葉」で俳句を作ったら、それをそのまま作品にしましょう


有名な俳句作品をみてみると、ほとんどが”文語”で(文章を書く様に)表記されているのに気が付きます
このような作品群を見ていると、文語で俳句を作らなければいけないのだろうな、と思ってしまいますが、そんなことはありません

話し言葉でも、素晴らしい作品は沢山あります
もし子供が「話し言葉」で作品を作った場合は、それをそのまま作品にして、褒めてあげることが大切でしょう



自然の中で美しい景色を見たとき、低学年では感動場面を話し言葉で物語ることが多いものです
子供はそれらの場面を文章で再現するというより、豊かな想像力によって造形していきます
子供はその時々の自分のイメージを自由に表現していくのです
ですから低学年の子供の、話し言葉で作られた俳句というのは
その時期特有の、子供らしい、生き生きとした作品であることが多いものです

間違っても、大人の勝手な解釈を入れて、文章らしく手直しをするのは、控えたいものです







■子供の俳句は、褒めてあげましょう

子供が頑張って俳句を作ったら、それが、どんな句であっても、褒めてあげたいものです
それはその子にしか見ることのできない視点です
その子が、その時期にしか感じられなかった感動です

大人の狭い視野、凝り固まった常識で批判をするのではなく、「良い視点だね」「よい句だね」と一言、褒めてあげましょう
褒められた体験は、それが例え小さなものでも子供の自信になるはずですし、一度褒められると、子供はもっと褒められたくて、自ら積極的に、色々なことに挑戦するようになるでしょう



最後に「小学生低学年の俳句はルールはいらない!」

小学生低学年というのは、伸び伸びとした幼稚園・保育園から、決まり事の多い小学校へと、学習環境が急激に変化するため、子ども自身も戸惑ってしまう時期です
その上にさらに、俳句のよくわからない決まり事を、押し付けてしまっては、それだけで子供のストレスとなってしまうことでしょう


細かなルールは、横に置いて
「日々の出来事や、自然の中で感動したことを”五七五”で言ってみようか」
と誘ってあげてください


そして、小学生低学年の時期に特に発達する能力を生かすように誘導してあげれば、まさに、その時にしか作ることのできない、宝石のようにきらきらした俳句が作れるはずです


俳句は”自然を詠む詩”です
この時期の子供は、特に自然に関心を持ちやすいものです
自然の美しさや、自然の奥深さに感動したことを、俳句を使って自分の言葉で表現させてあげましょう
幼児期から少年期に獲得した考え方や感じ方はその人の心の基盤となる大切なものになります




子供たちが楽しみながら俳句を作れるように
俳句が情操教育の一環となるように
大人のわたしたちが誘導してあげたいものです




子供たちが楽しみながら俳句を作れるように
俳句が情操教育の一環となるように
大人のわたしたちが誘導してあげたいものです


2019年11月8日金曜日

244 「梅」の季語と季節について



春の花である梅のほかにも、”梅”と名前の付く季語がありますので、まとめました
俳句で使う際に、注意しましょう




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■春


金縷梅(まんさく、きんろばい)、金縷梅の花(まんさくのはな)
春一番に咲くというので「まず咲く」が訛ってマンサクになった
山地に自生するが庭木にもする
花は黄色または赤の細長い花弁で、ねじれた紐のような咲き方をする







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■夏





青梅(あおうめ)、梅の実(うめのみ)、実梅(みうめ)
熟さない梅の実をいう




梅干(うめぼし)
梅を塩漬にしたものを、土用の頃1度日に干して梅の果肉を軟らかくし、再び梅酢で漬けた保存食品



梅酒(うめしゅ)
梅の実を焼酎に漬けて造る果実酒





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■冬




臘梅(ろうばい)
ロウバイ科ロウバイ属の落葉低木
高さ二~三メートルで中国原産
葉が出る前にろう細工のようなつやのある黄色い花がやや下を向いて薫り高く咲く



唐梅(からうめ)
ロウバイの別名



南京梅(なんきんうめ)
ロウバイの別名












2019年11月4日月曜日

241 「五月雨」の季語と季節について



五月雨は仲夏の季語です、いろいろな呼び方があるので、詠み分けれるようにしておきましょう

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五月雨(さみだれ)、さつき雨(さつきあめ)、さみだれ、さみだる
梅雨期に降り続く雨のこと
梅雨は時候を表し、五月雨は雨を表す
農作物の生育には大事な雨も、長雨は続くと交通を遮断させたり水害を起こすこともある




五月雨雲(さつきぐも)
梅雨のころの雲













2019年11月3日日曜日

224 芭蕉ねこ、俳句大会に入選歴


2015年 4月 幸手桜まつり  優秀賞

2017年 4月 全国俳句大会 努力賞

2018年 7月 伊藤園おーいお茶新俳句大会 特別佳作入選

2019年 3月 富士山を読む 入選

2019年 5月 かにの日俳句大会  佳作入選

2019年 7月 伊藤園おーいお茶新俳句大会 特別佳作入選

2019年 8月 日本詩歌句協会賞俳句部門 努力賞

2019年 8月 あらかわ俳壇 入選

2019年10月 第13回相馬御風顕彰 ふるさと俳句大会 佳作入選

2019年10月 第21回横光利一俳句大会 佳作入選

2019年10月 二川宿本陣まつり「本陣句会」 佳作入選


※2019年10月 時点












223 ブログを立ち上げた理由

【基本情報】
芭蕉ねこ
東京都出身
地元で仕事をしながら、趣味で俳句をやっています


【経歴】
2017年2月 本格的に俳句を始める


【受賞歴】
2015年4月 幸手桜まつり 優秀賞
2017年4月 全国俳句大会 努力賞
2018年2月 伊藤園おーいお茶新俳句大会 佳作入選
2019年3月 富士山を読む 入選
>>> その他の受賞


【このブログを立ち上げた理由】
このブログを立ち上げた理由は、わたしの友人の子供が、学校で作った俳句をわたしに見せてくれたことがきっかけです
わたしが俳句をやっていたことを知っていて、見せてくれたのですが、そのことがとても嬉しく感じました

小学生のその子が俳句を見せてくれた時、わたしは俳句を始めて間もないころの自分を思い出しました
最初は俳句を読んでいても、読めない漢字が沢山あったり、意味の分からない句などについて、周りに相談できる人もいなくて、独りで悩んでいました
それを思い出しとき、おそらく彼が今後もし俳句を始めることになったとき、わたしと同様に様々な悩みに突き当たるのだろうと思いました

漢字の読み方、句の意味、歳時記の引き方、俳句の作り方、などなど
このような悩みを全く感じずに俳句を楽しんでいくことができれば、それが一番なのでしょうが、おそらくそんなことは無いと思います
その時に、周りに相談できる先生や、俳句仲間などがいればいいのですが、もしもそのような人がいない環境であったなら、独りで対処するのには膨大な時間がかかります

俳句の作り方や悩みに、無駄に時間を費やすのではなく、たくさんの俳句を作ることに時間を費やしたほうが、絶対に有意義です
ですから、俳句を始めて間もない時に感じる悩みを、少しでも解決できる手助けができればという思いで、このブログに俳句の記事を残そうと思いました


記事の内容は、俳句の基礎のほか、俳句を始めた当初、特にわたしが悩んだことを中心にしています
初心者の時に感じる俳句に対する悩みや解決法、疑問やその答えなど
まだ初心者とも言えるわたしだからこそ書ける事柄を、記事にしていきたいと思います

ブログ制作のきっかけは、一人の少年からではありますが、現在俳句をされて間もない方や、これから俳句を始めるという方の、一人でも多くの悩みの解決につながることができれば、それほど嬉しいことはありません


ブログの中には、全国で行われている俳句コンテストの情報や、コンテスト入賞のコツなども記載していきたいと思います
もちろん、俳句コンテストで賞を取ることが、俳句を作る目的ではありません
ただ、賞を受賞することで、俳句作りのモチベーションアップにもつながりますし
自分の上達の度合いを知ることもできるかもしれません

当ブログで紹介している、俳句の作り方を実践して
あなたが、さまざまな大会の賞を受賞することができることを願っています






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初出掲載:2019年11月03日
最終更新:2019年11月03日