「旧字・新字・旧仮名・新仮名・歴史仮名遣い・現代仮名遣い・文語・口語」

 

①「旧字体(旧字) ・ 新字体(新字)」

②「旧仮名(歴史的仮名遣い) ・ 新仮名(現代仮名遣い)」

③「文語体(文語) ・ 口語体(口語)」

 

それぞれの言葉の意味と表記の違いを書きます

言葉がいつも混同してしまう、という人は参考になさってください

 

 

 

①「旧字体(旧字) ・ 新字体(新字)」

 

旧字体は1949年以前の難しい漢字表記

新字体は1949年以降の簡単な漢字表記

 

1949年に内閣が、今までの漢字は画数が多くて複雑なので、簡単に書きましょうと決めました

1949年を境に漢字表記が変わったので、それ以前が「旧字体」、それ以降が「新字体」と呼ぶようになっています

 

「戀」が旧字体、「恋」が新字体です

「句會」が旧字体、「句会」が新字体です

どちらも新字体の方が、簡単な漢字表記になっています

 

変更になった文字は文化庁のページで確認できます >>>

https://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkashingikai/kokugo/hokoku/pdf/kaitei_kanji_toshin.pdf

 

 

 

②「旧仮名(歴史的仮名遣い) ・ 新仮名(現代仮名遣い)」

 

旧仮名は1946年以前の難しい平仮名

新仮名は1946年以降の簡単な平仮名

 

1949年に内閣が、今までの平仮名の表記方法は多くて複雑なので、簡単にしょうと決めました

1949年を境に平仮名表記が変わったので、それ以前が「旧仮名」、それ以降が「新仮名」と呼ぶようになっています

 

例えば

「おう、あう、あふ、わう、はう」の旧仮名は、全部「おう」の新仮名に統一されました

具体的な単語を上げると次のようになります

「応じる(おうじる)中央(ちゅうあう)、扇(あふぎ)、国王(こくわう)、逢はう(あはう)」は

「応じる(おうじる)中央(ちゅうおう)、扇(おうぎ)、国王(こくおう)、逢はう(あおう)」になりました

 

変更になった文字は文化庁のページで確認できます >>>

https://www.bunka.go.jp/kokugo_nihongo/sisaku/joho/joho/kijun/naikaku/gendaikana/index.html

 

 

 

③「文語体(文語) ・ 口語体(口語)」

 

文語体は800年ころから始まった、文章を書くときのルールで書いたもの

口語体は話し言葉をそのまま書いたもの

1900年ころ、文語体は堅苦しいから、もう話し言葉をそのまま書こう、といって始まりました

 

「鶯(うぐいす)来(こ)よと思ひしも・・」の文語体を口語体にすると「鶯よ来い、と思ってるのに・・」

といった感じです

 

 

 

最後に

次の俳句を、旧字体や旧仮名に変えてみます

 

新字体                旧字体

えがく虹鮮やかに消えてゆく  →  えがく虹鮮やかに消えてゆく

 

 

新仮名                旧仮名

えがく虹鮮やかに消えてゆく  →  円ゑがく虹鮮やかに消えてゆく

 

口語体                文語体

円えがく虹鮮やかに消えてゆく  →  円えがく虹鮮やかに消えゆきぬ