422 「七夕」の季語と季節について





七夕は秋の季語です
七夕に関連する季語は沢山あり、「芋の葉の露」や「庭の立琴」などは、歳時記を見ても意味が書かれていません
ここでは、七夕に関連する季語を、意味と共にまとめています
俳句を作る際の参考になさってください

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七夕(たなばた)
棚機(たなばた)
「たなばた祭り」の略
星祭り
しちせき



棚機つ女(たなばたつめ)
織女(しよくじよ)星の異名



七夕祭(たなばたまつり)
七夕の日に催される祭



星祭(ほしまつり)
七夕の日に催される祭



星祝(ほしいわい)
陰暦七月七日のこと
またその日の行事



星の手向け(ほしのたむけ)
陰暦七月七日に、牽牛・織女をまつること。また、その供え物



星の秋(ほしのあき)
七夕のこと



星今宵(ほしこよい)
七夕のこと



星の歌(ほしのうた)
七夕星にたむけた詩歌



芋の葉の露(いものはのつゆ)
サトイモの葉に置いた露
この露を硯(すずり)の水に用いて梶(かじ)の葉に詩歌や願いごとを書いて七夕の星にたむける風習があった




梶の葉(かじのは)
七夕の夜、七枚の梶の葉に歌を書いて織女星にたむける風習
七枚の葉に歌を書くのは七夕の七にちなむ



硯洗(すずみあらい)
七夕の前後、ふだん使う硯や机を洗い清めること
七夕の朝は稲や 芋の葉の露を集めて墨をすり、七夕竹に吊るす色紙や短冊を書いた



庭の立琴(にわのたてこと)
七夕の夜、宮中での儀式に使われるの道具の一つ


星合(ほしあい)
陰暦の七月七日、牽牛と織姫の二つの星が、天の川を渡ってあう こと



牽牛(けんぎゅう)
彦星(ひこぼし)。鷲座(わしざ)のアルファ星、アルタイル。



織女(しゅくじょ、おりめ)
はたおりの女。
たなばた伝説の女主人公。


鵲の橋(かささぎのばし)
七夕の日に天の川上にできる橋の名前
牽牛と織女が会うとき、カササギが翼を並べて天の川を渡した


乞巧奠(きっこうでん)
糸や針仕事の技巧上達を織姫星に願う夜の祭事
七夕のルーツの一つとされる行事





七夕踊(たなばたおどり)
七夕の日に行なわれる風流の踊




かけ踊(かけおどり)
室町後期より江戸初期にかけて行われた七夕の風流の踊り



小町踊(こまちおどり)
江戸前期、京都などで、7月7日の昼、美しく着飾った少女たちが町々を踊り歩いたもの





七夕竹売(たなばたたけうり)
短冊竹売(たんざくだけうり)
色紙短冊売る(しきしたんざくうる)
七夕竹、短冊、色紙短冊などを売り歩くこと





笹売(ささうり)
七夕で使う竹を売るもの






硯洗(すずりあらい)
硯洗う(すずりあらう)
七夕の前後、ふだん使う硯や机を洗い清めること
七夕の朝は芋の葉の露を集めて墨をすり、短冊に願いを書いた





机洗ふ(つくえあらう)
七夕の前日、子どもが硯・筆・机などを洗う






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