361 「~のごとし」「~のように」を使うと失敗する?




「~のごとし」「~のように」はたいてい
ありきたりな表現で終わってしまうことがあるため注意しましょう

AはBのごとし、AはBのようだ、といった表現は手っ取り早く使えるため
頻繁に句会で目にします
それだけに安易に使うと、誰かが一度使ったような表現
ありきたりな表現になりやすいので注意が必要です


「橋のような虹」「綿あめのような雲」「山のような人」
どれも見たことがありますよね?
このような表現をいくら使ってみたところで
表現はありきたりであり、発見は何もないと言われてしまいます


大試験山のごとくに控へたり

この句では、大試験が山のような迫力で待ち構えている、と言っています
このような、今まで見たこともない、誰も言ったことのない表現が出ると
読者は、予期せぬ言葉に驚き、面白さを感じます


「~のごとし」「~のように」を使うときは
読者が驚くような表現であるか
常に意識することが大切でしょう