269 俳句の連体止めは良いか?悪いか?



俳句の連体止めについて

俳句の連体止めは余韻がでると言われていますが
これは、連体形の使い方によって変わってくると思います

それぞれの使い方を見ながら、考えたいと思います

名詞 + 連体止め
〇〇〇〇〇/〇〇〇〇〇〇〇/波揺るる(連体形)


連体止めの句で多く見られる形ですが
このタイプの連体止めは、少し問題があると思います

通常、連体形は名詞に接続するので
揺るる波 「揺るる(連体形)+ 波(名詞)」
であるはずなのに
波揺るる 「波(名詞) + 揺るる(連体形)」
として使っているからです
このような句は、余韻を感じるというよりも、文法の違和感を強く感じてしまいます

そして、このような連体止めは
波揺る(終止形)で終わると4音になってしまうため
波揺るる(連体形)で5音にしてしまおう、という安易な意図も感じてしまうのです





季語が連体止めのもの

「冬ざるる」などの季語を下五で使っているものがあります
〇〇〇〇〇/〇〇〇〇〇〇〇/冬ざるる


「冬ざるる」が連体止めのように感じますが
これは「冬ざるる」が一つの名詞として働いているので
特に違和感は感じません




名詞から始まり、連体で終わる

名詞から始まり、連体形で終わる俳句があります

波〇〇〇/〇〇〇〇〇〇〇/〇〇揺るる(連体形)


通常、連体形は名詞に接続するので
上記の形で句が作られていると
「揺るる」の後には名詞は無いため
「揺るる」は先頭の「波(名詞)」に接続しようとします


→→ 波〇〇〇/〇〇〇〇〇〇〇/〇〇揺るる →↓
↑                     ↓
↑←←←←←←←←←←←←←←←←←←←←←←


つまり、図ような無限のループを、鑑賞者に感じさせることができます
このような連体止めは面白いと感じます



連体止めは、余韻がでると言いますが、ケースバイケースです
①のタイプで連体止めをすると、ほとんどの場合失敗すると思います


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