377 俳句の切字「かな」とは?



俳句の切字「かな」について説明します

霰(あられ)まじる帷子雪(かたびらゆき)は小紋かな


この句では、最後の小紋のところで「かな」が使われています

俳句で使われる切字の「かな」は、詠嘆(えいたん)を表す言葉になります
詠嘆というのは、物事に深く感動することです

つまり、上記の句では

霰が混じってきたことで、薄く積もった雪に模様が付き始めた
まるで、模様が小紋のようだなぁ
と、しみじみ感動しているのです



切字の「かな」は、名詞や連用形に付けて使われます
「小紋」は名詞ですので、その後に「かな」が付いているのです


「かな」がつくことで、句が終わった後も
感動の余韻を残すことができます






切字の「かな」を使う場所は、中七か下五が良いと言われています

使って良い所
〇〇〇〇〇/〇〇〇〇〇かな/〇〇〇〇〇

〇〇〇〇〇/〇〇〇〇〇〇〇/〇〇〇かな


使っては良くない所
〇〇〇かな/〇〇〇〇〇〇〇/〇〇〇〇〇



上五に「かな」を置くと失敗しやすいので、初学のうちはなるべく使わないようにしましょう