376 俳句の切字「や」とは?



俳句の切字「や」について説明します

古池蛙(かわず)飛びこむ水の音

この句では、古池”や”のところで「や」が使われています


俳句で使われる切字の「や」は、詠嘆(えいたん)を表す言葉になります
詠嘆というのは、物事に深く感動することです

つまり、上記の句では

古池だなぁ。
と、しみじみ感動をしています
そうしていると、不意に蛙が池に飛び込んで、水の音がした、という俳句になります



切字の「や」は、どの品詞にもつけることができます
「や」がつくことで、そこにしみじみとした感動が表現できます
また、一句の中に間ができます
間があることで、深く俳句を味わうことができるとも言えます




切字の「や」を使う場所は、上五か中七の最後が良いと言われています

使って良い所
〇〇〇〇/〇〇〇〇〇〇〇/〇〇〇〇〇

〇〇〇〇〇/〇〇〇〇〇〇/〇〇〇〇〇


使っては良くない所
〇〇〇〇〇/〇〇〇〇〇〇〇/〇〇〇〇



下五に「や」を置くと失敗しやすいので、初学のうちはなるべく使わないようにしましょう