俳句では、出来事だけを詠んで終わっている句が往々にしてあり
その多くは失敗の句となっています
出来事だけを詠むというのは、こういうことです
例えば菫を詠むときに
”菫がそこに咲いている”という
ただ、その出来事だけを詠んでいるということです
これでは単なる報告に過ぎず
「詩」として成り立っていないことは
誰にでも分かります
それでも初心者のうちは、どのように詠んでよいのか分からず
このような句を量産してしまいます
このような出来事句、報告句を詠んでしまった場合
次の点を意識して直すと良いかもしれません
①具体的に、どこに咲いているのかを詠む
この時に、ただ「公園に咲いている」「道端に咲いている」
といっても、やはり報告でしかなくなるので
もう一歩踏み込んで、その場所はどのような場所なのかを
新しい表現で書きます
菫が咲いている
↓
公園に菫が咲いている(これでも報告なので、公園を新しい表現で書く)
↓
風集う園に菫の咲きにけり
②具体的に、どのように咲いていたのかを詠む
いつもの菫と違う、何に感動したのか
その感動した部分を書きます
菫が咲いている
↓
今朝の雨はらわず菫咲にけり
「具体的」に詠む
一つのポイントになりますので、作るときに常に意識しましょう


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