095 俳句に主観や感想は入れない




俳句を作る際、手っ取り早く作者の主観や感想を述べない方がよいでしょう
例えば、「奇麗、美しい、悲しい、寂しい」といった
語尾が「い」で終わる言葉などがそうです

主観、感想というものは、自分一人の考えや感じ方とも言えます
ですので、そのような句を読んだ人は

「あぁ、この句を作った人は寂しかったのだなぁ、可哀そうに」と
少し他人事のようにしか、鑑賞することが出来なくなってしまいます

しかしここで、「寂しい」という言葉は使わずに、「その時の情景」を書けば
読み手は、自分の経験と重ねて、その情景を思い出し
読者本人が、その時の「寂しさ」を句に重ね合わせて読んでくれます

つまり、読者が作者の主観を感得することになります


できれば、このような俳句を作れるようになりたいものです