歳時記は「季語(きご)」を一覧にした本です
季語は季節をイメージさせる言葉です
俳句をやっている人の、ほぼすべての人が歳時記を使っています
俳句を作るときには、一句の中に1つの季語を入れるという約束があるので、ほとんどの人が
「今の時期にはどのような季語があるかな?」
「どの季語で俳句を作ろうかな?」
と歳時記をめくりながら俳句を作っています
例えば、春の植物で俳句を作りたかったら
春の植物の季語を歳時記の中から探します
「桜」「辛夷(こぶし)」「藤」などがあることがわかります
秋の植物で俳句を作りたかったら
秋の植物の季語を歳時記の中から探します
「金木犀」「柿」「紅葉」などがあることがわかります
季節をイメージさせる事物は、植物だけではありません
空の中にも、山の中にも、海の中にも、動物にも季節をイメージさせるものはあります
歳時記では、それらをくまなく掲載しているため、季語を探したい時などに歳時記が1冊あれば事足りるのです
歳時記の目次をみると
「時候」「天文」「地理」「生活」「行事」「動物」「植物」の分類がされていて
それぞれに関連する季語が一覧になっています
このおかげで、目的の季語を簡単に探すことができます
希望の季語のページ(例えば、薔薇)をめくると
●薔薇の様々な呼び方、●薔薇の説明、●薔薇の俳句が掲載されています
なぜこの3段階で別れているのか?ですが
●季語の様々な呼び方
「薔薇(ばら)の2文字で俳句を作ると、字足らずになってしまう。薔薇(ばら)ではなくて、他の3文字で言えないのか」と悩む時があります
そのようなときに、薔薇(ばら)以外の呼び方がないのか調べることができるのです
調べてみると、3文字で薔薇(しょうび)と呼べることが分かりました
●季語の説明
散歩に出かけたときに、名前の知らない花に遭遇することはよくあります
せっかく見つけた花で俳句を作りたいと思っても、名前が分からなければ作ることができません
そのようなときに歳時記を見れば、花の説明も書かれていますので「この植物は薔薇だったのか」と知ることができるのです
●季語の俳句
薔薇でいざ俳句を作ろうと思っても、どのように作ればよいのか最初は悩むものです
しかし歳時記には、先輩方が作った薔薇の俳句が掲載されています
これらの句を参考にしながら、俳句を作ることができるでしょう
歳時記は、季語を探す辞書の役割を担っていますが
単純に、読み物としても楽しい本です
俳句を始めたばかりの人は、必ず1冊は持っておかれて損は無いと思います


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