書籍:『四季を語る季語』の紹介


歳時記の全ての季語に意味が書かれた辞書


「夏」 :6,800語の歳時記(20244月24日発売予定)


 

 





紹介文

俳句で使われる季語のすべてに意味を書いた本です。
俳句で使われる歳時記には、主季語の意味は書かれていますが子季語の意味は書かれていません。これでは、季語を使うときに正確に使えているのか不安になりますよね。
そのような悩みを解消するために、この本では子季語を含めた全ての季語に意味が書かれています。一つ一つの季語の意味を知り、より深い俳句作りの手助けになります。

また、歳時記はそれぞれの本で掲載されている季語がばらばらです。Aには掲載されているけれど、Bには掲載されていないということが多々あり、「それは季語なの?」という話が句会でも議論になります。
ですので、本書では数十冊の歳時記で採用されている季語をすべて集めました。一般的な歳時記の季語数は7,000語、日本で最も季語数が多い歳時記で19,000語ですが、本書は総合計23,000語の季語を収録しています。








本のサンプル

アマゾン(Amazon)のサンプルは目次で終わってしまうため、本文のサンプルをこちらにおきました











キンドル(Kindle)での使い方


●目次
目次の第一見出しで「天文、地理、生活、行事、動物、植物」の分類が確認できます
第一見出しの一つをクリックすると
その下に第二見出しが開き、主季語が確認できます
主季語を選ぶと、主季語と関連する季語がまとめられたページに移動します








●季語のページ
季語のグループごとにページを独立させています
主季語はページの先頭に配置して、読み仮名を【】で表記しています子季語は下に配置して、読み仮名を()で表記しています







●本の中を文字検索
文字検索で季語を検索することもできます
季語がどの分類の中に入っているのかも表示されます(赤い矢印の部分)




●解説内の文字も検索できる
解説の中に分からない言葉があった場合、その言葉を選択すると、ウィキペディアなどの辞書で意味が表示されます




●季語にメモを残せる
季語に俳句を書いてメモを残しておくと、作った俳句を後から一覧で確認することができます(使った季語も一覧で確認できます)
一つのメモを選ぶと、使った季語に移動するので、上下にある季語を見て、季語の選択が正しかったのかを確認もできます













本文の見方


●仮名づかい
季語にはすべて読み仮名が書かれています
新仮名・旧仮名の順で掲載しています(新仮名・旧仮名が同じであるときは、旧仮名は掲載していません)
旧仮名は必要のない部分は省いています
新仮名が「はくしゅう」 旧仮名が「はくしう」ですので、「…しう」と変化している部分だけを掲載しています




●分類の表記
季語の時期・事物の分類は、主季語の解説の最後に掲載しました




●主季語・子季語の見分け
主季語は仮名を【】で
子季語は()で括って、違いが分かるようにしました




●小書き文字(ゃ・ゅ・ょ・っ)
小書き文字は、そのまま小書きで表記しています
俳句を始めたばかりの人、俳句をやっていない人が読みやすいことを優先しました








その他、本文の見方

文語の季語(例えば「枯る」)は、一つ前に口語の季語(「枯れる」)を記載しています
文語の「枯る」は、俳句をやっている人のために記載しています。解説に文語であることが表記されています。
口語の「枯れる」は、俳句をやっていない人のために掲載しています。

「末枯るる(うらがるる)」のような連体形の季語は、終止形の「末枯る」に統一しています
連体形を掲載すると、それが終止形なのかと混乱の原因になってしまうからです









本書のポイント


収録語数が日本一(秋の季語)  👉なので、この本で季語はまかなえる

文語の季語も掲載   👉だから、文語に不安な人も安心 

口語の季語も掲載   👉俳句初心者や俳句に関係ない人にも読みやすい

新仮名・旧仮名が比較できる  👉間違った使い方を減らせる

口語・文語が比較できる  👉安心して俳句で使える

小書き文字(ゃ、ゅ、ょ、っ)はそのまま表記  👉なので、読みやすい

子季語にも意味が書いてある  👉つまり、適切に季語を選ぶことができる

一部の季語には語源も掲載   👉より深く言葉を使える


本の中の文字検索ができる  👉なので、簡単に言葉が探せる

フリック入力なので電子辞書より早く検索ができる  👉つまり、時短!!

文字検索で解説内の文もヒットする  👉なので、子季語以外の関連語も見落とさない

旧暦の忌日は新暦も併記   👉これで、当時の季節も分かる (^^


などメリットが多くあります










本を作った背景

わたしは2017年から俳句を始めたのですが、歳時記を使い始めてすぐに一つの疑問を感じました
なぜ歳時記は主季語の意味しか書かれていないのだろう、ということです
俳句では子季語も使わなければいけないのに、肝心の子季語の意味が書かれていません
これでは、正確に季語は使えないのではないのだろうか、と思いました。

先輩や、俳句の先生は、みな口をそろえて「季語の本意を知りなさい」というのですが、季語の意味がのっていないのに、どうやって季語の本意を知ればいいのだろう?とも思いました。

季語は特殊で、辞書で調べても意味が見つからないものが多々あります。
中には何時間調べても意味の分からない季語があります。
そんなとき「意味は分からないけれど関連した季語だし、音数も良いからこれでいいか」と妥協して季語を使ってしまうとき、心の隅で、本当にこんな作り方をしていいのだろうか?と思いました。
助詞の一音には注意をして俳句を作るのに、俳句の基礎となる季語の正確な意味も分からず作っていいのだろうか?と思いました。

いろいろな書店を回って、主季語・子季語の全ての意味が載っている歳時記を探しましたが、そのような本は見当たりませんでした。
そのような経緯があり、自分で主季語・子季語の全ての意味が載っている本を作りました。


純粋に日本の自然の言葉を知りたい人
俳句で、季語の意味をちゃんと理解して使いたい人
そのような人たちに、きっと役に立つ本になっていると思いますので、読んでいただければ嬉しいです


  



 
 準備中