下五の「~ゆく」は削ろう

 

下五でよく「過ゆく」や「走りゆく」などのように「~ゆく」を使った俳句が見られますが、「~ゆく」が絶対に必要でない限り、思い切って削りましょう

 

なぜ削るのか、ですが

多くの場合「~ゆく」など無くても意味は通じるからです

「過ゆく」や「走りゆく」などで句が終わると、だらだらと句が流れる感じるからです

単に音数を合わせるために「ゆく」を使った、手抜きともとられるからです

 

「過ぎゆく」ではなくて「過ぐ」「過ぎぬ」

「走りゆく」ではなくて「走る」で断絶した方が、句はすっきりします

「~ゆく」を削れば、余った文字を使って、もっと重要な表現を工夫できます

下五に「~ゆく」があるときは

絶対に必要でない限り、思い切って削りましょう