俳句の間違いで多い「現れる」

俳句作品の中で見かける、「現れる」という言葉は、文語にはありません

現代の言葉(口語)では「現れる」がありますが、文語の場合は「現る」になります
ですから、文語で俳句を作る場合は、注意しましょう


実際に、俳句作品を見てみましょう

夕空や帰燕の一羽現れる

文語で書くならば、「現れる」は「現る」になります

夕空や帰燕の一羽現る



ただ、「現る」だと下五が四音になってしまうので、一音つけたいところです

この場合は、例えば完了の助詞「つ」を使っても良いでしょう

夕空や帰燕の一羽現れ

このようにすれば、「現れたと」いう意味で使えます