俳句は風景や情景を読者に伝えるのではなく、読者に思い出してもらった方が上手くいきます
その時の風景や情景を読者が思い出すことで、読者自身がその時に感じた、寂しさや嬉しさを再び思い出し、感動をするからです
読者が鑑賞して頭に思い描くことができるものは、必然的に過去の経験だけになるので、多くの人が経験をしているであろうことを詠むことが、多くの読者の共感につながる俳句作りに通じます
誰も経験をしたことのないような出来事を詠んでも、それを思い出せる人はいません
思い出せなければ、共感も得られません
俳句を始めたばかりのころは、どのようなものでも詠んでみたくなるもの
特に、今までに見たこともない珍しい材料があると、それを詠みたくなってしまうのが普通です
いろいろな材料を詠んで、作句技術を高めることは大切だし必要なのですが
珍しい材料は、共感が得られにくい、ということを頭の片隅に入れておいた方が良いと思います
読者の立場になったときに、ぱっと景色が思い浮かぶだろうか、と一度自分に問いかけると良いと思います


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