580 俳句の初心者は、最初のころの気持ちを大切に

 

俳句を始めたばかりの人は、歳時記を見て、実際に自然に触れたときに、こんなにも多くの自然が周りに溢れていたのか、と感動をしたはずです

そして、その感動を一つも余さず詠んでみたい、とも思うのではないでしょうか

この気持ちは、今後絶対に忘れないようにしたほうがいいと思います

 

俳句に数年慣れ親しんで、句会の選評などを受けると、次第に「どのように表現するべきか」といった技巧ばかりに意識が向いてしまいがちです

それも大事なのですが、それよりもやはり自然を見た時に、素直に感動できる心

その感動を詠みたい、という気持ちの方が大切です

きっとその気持ちがあれば、いつまででも俳句は続けていけます

 

表現は人によって遅速はありますが、続けていれば少しずつでも必ず上達します

しかし、感動できる心、これを詠みたいとワクワクできる心だけは、(恐らく多くの人が)少しずつ小さくなっていってしまいます

ですから、何かにつけて、初心の頃を思い返して、その気持ちを忘れないようにしたほうがいいと思います