526 「霞」の季語と子季語

 

日本には四季を感じさせる美しい言葉があります。俳句の世界では「季語」という名前で親しまれています。

ここでは、季語の一つ「」と、「」に関連する語(子季語)を紹介します。

歳時記にも子季語は紹介されてはいるのですが、言葉の意味までは書かれていないことがあります。

それぞれの言葉の微妙な違いを知ることで、句作の表現の幅が広がるはずです。

 

 ─ 春 ─


霞【かすみ】

空気中に浮かんでいるさまざまな細かい粒子のため、遠くがはっきり見えない現象。また、霧や煙が薄い帯のように見える現象

春霞(はるがすみ)

春の季節に立つかすみ

朝霞(あさがすみ)

朝に立つ霞

夕霞(ゆうがすみ)

夕暮れに立つ霞

遠霞(とおがすみ)

遠くにある霞

薄霞(うすがすみ)

薄くかかった霞

棚霞(たながすみ)

霞がたなのようになっているさま

霞む(かすむ)

かすみがかかること

草霞む(くさかすむ)

草原が霞(かすみ)でかすんで見えること

霞の海(かすみのうみ)

霞のかかっている海。または霞を海にみなしていう語

 

 

 


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