俳句をやっていると、先生や先輩から「もう少し、情景のある俳句を作ったほうが良いよ」とアドバイスを受けることがあります
そのたびに、「情景のある俳句って何?」と思ってしまう人もいるのではないでしょうか
情景という言葉は、日常会話でも比較的よく使う言葉でありますが、具体的にどのようなことを表しているのか
意外と理解をしていない人が多いと思います
「情景」の意味を正しく理解して、「情景のある俳句」を作れるようにしていきましょう
情景とは
「心に何かを感じ取らせるような場面やありさま。心に深く残る場面」
を言います
つまり、景色や風景を見たときに作者が感じた「感情」を俳句に入れることが
「情景のある俳句」を作ることにつながります
寂しそうな夕焼けを俳句で詠むのだとすれば
寂しそうな感じで夕焼けを詠みます
読者も「寂しく」感じるように夕焼けの俳句を作ります
楽しそうに蛙が跳ねたのなら
楽しそう跳ねた蛙の様子を詠みます
読者も「楽しく」感じるように蛙の俳句を作ります
作者の感情を入れた俳句
作者のそのときの気持ちを、読者が感じ取れる俳句
それが「情景のある俳句」です
実際に情景のある俳句を作るのは難しいのですが
一つだけ作り方のアドバイスをします
「寂しく」感じるように夕焼けの俳句を作る場合
「連想類語辞典: 日本語シソーラス」で「寂しい」から連想される言葉を表示させます
表示された言葉を、句の中に入れることで、寂しさの漂う俳句にすることができます
「寂しい」で検索した結果はこちらです
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https://renso-ruigo.com/word/%E5%AF%82%E3%81%97%E3%81%84
寂しく感じるように夕焼け詠むからといって
そのまま「寂しい夕焼け」などと詠んでも、芸はありませんし、誰も感動はしません
「寂しい夕焼け」というのではなく、「寂しさ」を連想させる言葉を「夕焼け」と一緒に使うことで
「寂しそうな夕焼け」を表現できます
他にも、情景を詠む方法はいろいろありますので
先輩達の俳句の中から、その方法やテクニックを学んで、自分のものにしていってください
最後に「情景」に似た言葉の意味も、確認しておきます
▶︎「景色(けしき)」・・・山・川・海などの自然なおもむき、ながめ、風景
▶︎「風景(ふうけい)」・・・見ていたい目の前に広がる人・町・自然のながめ。その場のようす
▶︎「光景(こうけい)」・・・目の前に具体的に見える美しいありさま。惨憺たるながめ
▶︎「場景(じょうけい)」・・・その場の光景。その場の様子
景色、風景、光景を、見たそのままに詠む俳句を、写生句と言います
写生句と情景句は違いますので、そちらも注意しましょう


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