俳句の勉強をする上で、その勉強は何のためにやっているのかを知ることは大切です
俳句教本、プレバトなどを見ていれば
自分も上手に作れるようになると思っている人が多いようですが
それは間違いです
「俳句教本」「プレバト」を見る = 俳句が作れるようになる
のではありません
これらは、俳句が自分の身につく過程の、初歩段階の知識を付けるためのものです
俳句が技術として身につくまでには、通常、次の6段階の過程を踏むことになります
①
作る
②
見直す
③
「何かおかしい」「どこがおかしいのだろう」と感じる
④
おかしい場所に気が付く
⑤
どうやれば直るのだろうか?と色々いじってみる
⑥
思った通りの句に仕上がる
「俳句教本」「プレバト」で鍛えられるのは、上記の
③「何かおかしいぞ」と感じる ④おかしい場所に気が付く
この部分です
自分の作った句の問題点にいち早く気が付くため
そこを鍛えるための勉強です
先生方が口を酸っぱくして言う、「俳句作りの注意点」をどんどん吸収すること
悪い作り方や、注意点、問題点といった情報をとにかく、大量に頭に入れること
自分の引き出しの中に、これらの情報を大量に蓄えることによって
自分の作った俳句の問題点に、すぐに気が付くことができるようになるのです
自分の俳句の問題点に気が付けるようになって、ようやく「⑤」の直す作業に移ることができます
(問題点に気が付けなければ、直す作業にも移れない)
直す作業(推敲という)ですが
これだけは、実際に自分が頭を使って体験をして行かなければ身に付きません
「俳句教本」「プレバト」を見ていれば、直す作業も上手くなるような
錯覚に陥ってしまいますが、見ているだけで上手くなることは絶対にありません
(ここを勘違いしてはいけない)
一つの俳句を直す方法は10人10色
自分で考えて、自分の表現で直すしかありません
その実体験こそが、技術として自分の血肉となるのです
「俳句教本」「プレバト」を毎週見ているから、きっと上手なるわ
そのような勘違いをしてはいけません
それらは、俳句の問題点に気が付けるアンテナを磨くことにあります
自分がいましている勉強が
どの段階を鍛えることになっているのか
常に理解することが大切です


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