507 俳句教本、プレバトなどを見ているだけでは、上達しない!?

 

 

俳句の勉強をする上で、その勉強は何のためにやっているのかを知ることは大切です

 

 

俳句教本、プレバトなどを見ていれば

自分も上手に作れるようになると思っている人が多いようですが

それは間違いです

 

 

「俳句教本」「プレバト」を見る = 俳句が作れるようになる

のではありません

これらは、俳句が自分の身につく過程の、初歩段階の知識を付けるためのものです

 

 

俳句が技術として身につくまでには、通常、次の6段階の過程を踏むことになります

 

  作る

  見直す

  「何かおかしい」「どこがおかしいのだろう」と感じる

  おかしい場所に気が付く

  どうやれば直るのだろうか?と色々いじってみる

  思った通りの句に仕上がる

 

 

 

「俳句教本」「プレバト」で鍛えられるのは、上記の 

③「何かおかしいぞ」と感じる ④おかしい場所に気が付く 

この部分です

自分の作った句の問題点にいち早く気が付くため

そこを鍛えるための勉強です

 

先生方が口を酸っぱくして言う、「俳句作りの注意点」をどんどん吸収すること

悪い作り方や、注意点、問題点といった情報をとにかく、大量に頭に入れること

自分の引き出しの中に、これらの情報を大量に蓄えることによって

自分の作った俳句の問題点に、すぐに気が付くことができるようになるのです

 

 

自分の俳句の問題点に気が付けるようになって、ようやく「⑤」の直す作業に移ることができます

(問題点に気が付けなければ、直す作業にも移れない)

 

直す作業(推敲という)ですが

これだけは、実際に自分が頭を使って体験をして行かなければ身に付きません

「俳句教本」「プレバト」を見ていれば、直す作業も上手くなるような

錯覚に陥ってしまいますが、見ているだけで上手くなることは絶対にありません

(ここを勘違いしてはいけない)

 

 

一つの俳句を直す方法は10人10色

自分で考えて、自分の表現で直すしかありません

その実体験こそが、技術として自分の血肉となるのです

 

 

「俳句教本」「プレバト」を毎週見ているから、きっと上手なるわ

そのような勘違いをしてはいけません

それらは、俳句の問題点に気が付けるアンテナを磨くことにあります

 

 

自分がいましている勉強が

どの段階を鍛えることになっているのか

常に理解することが大切です