俳句は十七音しかないため、必要最低限にまで言葉を削る必要があります
そのため、不必要であれば助詞も削ってしまうことがあります
他動詞と、自動詞の違いを見分けるためには、助詞の違いが大きなポイントになるのですが、その助詞が削られてしまうため、他動詞と自動詞を誤って使ってしまうこともあるので注意が必要です
他動詞と、自動詞の違いを確認しましょう
他動詞
対象となる事物を、多く助詞「を」で表す
「戸を開ける」の「開ける」
「本を読む」の「読む」
「河を泳ぐ」の「泳ぐ」
自動詞
主語自身の動きを表す動詞、多く助詞「が」で表す
「戸が開く」の「開く」
「本が倒れる」の「倒れる」
「河が曲がる」の「曲がる」
このように、他動詞は助詞「を」がつき、自動詞では助詞「が」つきます
例えば「旗+振る」では、他動詞と助動詞は次のようになります
①旗”を”振りき (他動詞)
②旗”が”振れき (自動詞)
助詞があればあまり間違わずに、他動詞と助動詞を使えるのですが
「を」や「が」が省略されてしまうと
旗振りき
旗振れき
と表現しなくてはいけないので、他動詞と助動詞を間違って使ってしまうケースが発生します
つまり、あきらかに、他動詞の「旗振りき」を使うべきところを
「旗振れき」と書いてしまっている句がよくあるのです
句を提出する直前には、助詞の「を」「が」を付けて
他動詞と自動詞の使い方は正しいのか、よく確認することが大切だと言えます


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