351 俳句は自然を詠む詩




俳句を詠むとき、様々な題材があると思いますが
一番、俳句に適合するのは、動植物などの自然だと思います

病気、戦争、社会問題などを中心に俳句を作られる方もいて
それはそれで良いとは思うのですが
わたしはやはり、自然を詠むことが一番、俳句に適していると感じます


わたしたち日本人は、1万年近くを農耕生活を送っているのです
日本人としての大くの時期を、自然や、動植物と共生して生きてきたのです
江戸時代以降を近代とするのなら、近代の生活は3%以下です


日本人の根底に流れているのは自然との共生で
それを詠むことこそが、日本で生まれた俳句に最も適しているのだと思います


これからの日本が、自然をどんどん破壊し、工場を作り続けて発展をして
そのような社会が1万年以上続いた時には、もしかすると
自然を詠むことよりも、社会や産業に関することを詠むことのほうが
俳句に適合するのかもしれませんが、あまりそのような世界は想像したくないものです