336 説明句を直す方法。他動詞を自動詞に変える



「瀬戸内をしばし染めたる秋入日」

この句を見ると、何が何をどうした
というような説明になっています

具体的には
秋入日(が)瀬戸内(を)しばし染めた
という説明文になっています



このような説明句を作ってしまった場合は
他動詞を自動詞に変えてみると良いでしょう



実際にやってみます

「染める(他動詞)」を「染まる(自動詞)」に変えます

瀬戸内をしばし染めたる秋入日
      
瀬戸内はしばらく染みて秋入日


他動詞では「瀬戸内を染める(何をどうする)」というように、それだけで説明的となってしまいます
自動詞を使うことで「瀬戸内が染まっている」という一つの事実に変わり、説明的ではなくなります



説明句を作ってしまった場合は
「他動詞を自動詞に変えられないか」
確認してみましょう