081 当たり前のことは言わずに、言葉を節約しましょう



俳句では言葉を節約することが大事です
「葉っぱが緑」「夕日が美しい」のような当たり前なことは言わないことです
”当たり前なことを言わない”というのは、誰が見ても同じように見える、感じることは
誰にでも分かっていることなので、わざわざ俳句の中で言わなくても良いということです

「葉っぱが緑」と説明をするのではなく、緑色の葉っぱの具体的に何に感動をしたのかを詠みましょう
「夕日が美しい」と説明するのではなく、具体的に夕日がどのように美しかったのかを詠みましょう

大抵の場合、ポンと出てきたような言葉は、当たり前の言葉であることが多いものです
その時は、一度立ち止まって、当たり前のことを言っていないかを確認しましょう


俳句は17音しか使えません
無駄な言葉を一つ使っただけで、肝心なこと、つまり自分が感動したことを
入れるスペースはなくなってしまいますので注意しましょう


”当たり前なことを言わない”
この言葉を常に、頭の片隅に置いて、句を作っていきましょう