「咲かぬ」と「咲きぬ」は違う?

 
 
俳句の中では「咲かぬ」「咲きぬ」といった言葉が、頻繁に出てきます
それぞれの意味は違います
 

 

意味

構造

咲かぬ

咲かない

 

「咲く」の未然形「咲か」

      +

打消しの「ず」の連体形「ぬ」

咲きぬ

咲いた

「咲く」の連用形「咲き」

      +

完了の「ぬ」

 
見分け方ですが
「咲かぬ(咲かない)」は、「咲かぬ花」「咲かぬ薔薇」のように、「ぬ」の後に名詞が来ることが多いです
「咲きぬ(咲いた)」は、「花が咲きぬ。」「薔薇が咲きぬ。」のように、文の最後で使われることが多いです
 
 
俳句を鑑賞するときの読み間違い
俳句を作るときの誤用に気を付けましょう