「出来」のさまざまな読み方・意味

 
 
「出来」という言葉は、様々な読み方があります
名詞だと、「出来(しゅったい)」「出来(しゅつらい)」「出来(でき)」
動詞だと、「出来(でく)」「出来(でくる)」
 
それぞれ意味も違います
 
 
【名詞】

 

意味

使い方

出来

(しゅったい)

事件が起こる

物事ができあがる

「近日中に―」「重版―」

出来

(しゅつらい)

出てくる。

物事が起こる。

現れる。

「天地―」

出来

(でき)

 

※口語の「出来る」が連用形、あるいは名詞化したもの

ものができる。できあがる。

できあがった状態。できぐあい。

みのり。収穫。

よくできていること。

「―不出来」「米の―がいい」

 
【動詞】

出来(でく)

【文語】

出てくる。

物事が起こる。

仕上がる。

「形のでこぬ」「もうすぐでく」

出来(でくる)

【口語】

出てくる。

物事が起こる。

仕上がる。

「誰にでもでくる」「心得がでくる」

 
 
俳句は極端に短い文章のため、前後の文脈をみても、言葉分かりづらいときがあります
「出来」と書いたときは、別の意味にとられてしまわないか、慎重に確認しましょう
 
 
また、動詞で「出来」を使う場合は、活用にも注意しましょう
文語はカ変なので 出来(で・く) 【こ・き・く・くる・くれ・こ】
口語はカ変なので 出来(で・くる) 【こ・き・くる・くる・くれ・こい】
 
動詞で「出来」を使う場合は、名詞と判別するため、文語と口語をはっきりさせるために平仮名表記でもよいかもしれません
 
 
 
 
 

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