遠近法は大景を詠うときに大変に役に立つ

 

絵画には遠近法がありますが、俳句でも遠近法は使えます

遠近法によって読み手の頭の中に大きな景を描くことができます

 

やり方は簡単

「近い景」と「遠い景」を合わせる

「遠い景」と「近い景」を合わせる

「低い場所」と「高い場所」を合わせる

このような考えで俳句を作るだけです

 

 

実際に遠近法の使われた俳句を見てみます

吉野川(近い景)と、夕焼け(遠い景)を合わせる → 吉野川火の帯となる夕焼けかな

星空(遠い景)と、泉(近い景)を合わせる → 星空へことことと湧くかな

網(低い場所)と、夏の月(高い場所)を合わせる → あみもるる魚の光や夏の月

 

 

近くから遠くへ(遠くから近くへ)一気に視点が動く遠近法は

動きのあるダイナミックな映像を読み手に与えます

また、平面ではなく、立体的な大きな景が浮かびやすく、感動につながります

 

一つの方法としてマスターされると良いと思います