俳句をやっていると「連体形止め」という言葉を、一度は聞いたことがあると思います
俳句の最後(文末)が連体形になっているものを言います
連体形で終わらせる(俳句を止める)ことから、「連体形止め」と呼びます
ではこの「連体形止め」
いったい、どういうときに使われるのでしょうか
ここでは「連体形止め」を、どういう時に使うのかを紹介します
「連体形止め」は、「意味の強調・疑問・感慨・想像の広がり・余情・余韻」などさまざまな効果をもたらします
そのような効果を得たいときに、「連体形止め」が使われます
具体的に、それらの効果を表にまとめました
意味の強調 |
文中の「ぞ・なむ」を連体形で結ぶと、意味が強調されます |
疑問・反語 |
文中の「や・か」を連体形で結ぶと、疑問・反語になります |
感慨 |
主格の格助詞を連体形で受けて感慨を表します |
想像の広がり |
連体形の後ろにつくはずの体言(名詞など)を省略して、あとは読者の想像の広がりに委ねます |
余情 |
前出の体言を省略することで、余情をだします |
余韻 |
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「連体形止め」の効果を解説しましたが、念のために、注意ポイントも紹介します
俳句は、これ以上ない所まで文を省略します
省略したあげく、連体止めを使うために、その後の名詞などを更に省略すると、場合によっては意味の分からない句になることがあるので注意が必要です
それと、やはり俳句のような短い文章では終止形で終わったほうが、断然引き締まります
ですから、何でもかんでも連体止めにするのではなく、確実に効果の得られるときに使いたいものです


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