俳句の実作で見かける言葉、「つ」と「つつ」ですが
間違った使い方を見かけるので、紹介します
最初に、意味の違いを説明します
「つ」は、完了の意味合いがあり「・・・てしまった」「・・・てしまう」
「つつ」は反復や継続などの意味合いがあり「何度も・・・ては」「・・・し続けていて」となります
ですから、「拭きつ」と「拭きつつ」では、次の違いがあります
「拭きつ」は、「拭いてしまった」
「拭きつつ」は、「何度も拭いては」です
では実際に、俳句作品を見てみましょう
顔拭きつ遠くに初音聞きにけり
このような「つ」の使い方は、よく見かけます
これですと、意味は「顔を拭いてしまった。遠くに初音を聞いたのだ。」となります
本来であれば、「顔を拭きながら、遠くに初音を聞いたのだ。」と言いたかったのではないでしょうか
それであれば、ここでは
顔拭きつつ遠くに初音聞きにけり
上五を五音におさめるために、おそらく「つつ」を「つ」にしたのだと思いますが
意味が大きく変わってしまいます
使うときは注意しましょう
初心者にも分かる俳句の作り方、コツ、ポイントなどを紹介しています。
初心者につまづきやすいポイントの注意点、初心者によくある疑問や悩みの解決方法などを記事にまとめていきます。
実際に自分が勉強して解決していったことなどを中心に掲載していますので、初心者の方が俳句を作る際には役に立つと思います。