俳句を旧仮名・文語で作りたいけれど、難しい、勉強の仕方が分からない
という人のために、どのような流れで勉強をすればよいのかを、記事にしました
俳句では、多くが旧仮名・文語で作られています
俳句を始めたばかりの人は、この「旧仮名・文語」で苦労している人が多いのではないでしょうか
中には、先輩の作った句を参考にして「旧仮名・文語」の俳句を作っている人もいるかもしれませんが
できればそのような作り方は止めて、「旧仮名・文語」をちゃんと理解して、使いこなせるようにしましょう
人の作った句の「旧仮名・文語」を真似ても、そこから応用することはできません
また、歳時記などの句を参考にしても、誤った使い方が散見しますので、誤った使い方をそのまま流用することにも繋がっていしまいます
とは言っても、古典に慣れ親しんでいなければ、どのように勉強をすればよいのか分からないと思います
ですので、大雑把にはなりますが、「旧仮名・文語」を理解するまでの全体像を書き出します
今後どのような勉強をすればよいのか、何となくの流れを頭に描けると思います
最初は、新仮名を旧仮名に直す方法を勉強します
旧仮名に直すことができなければ、文法の使い方も間違ってしまうため、これを最初に理解しなければいけません
新仮名を旧仮名に直すと言うのは、このようなことです
新仮名の「におう(匂う)」を、旧仮名の「にほふ(匂ふ)」と書き直す方法です
この直し方は、辞書を使うことで誰でも直すことができます
次は、文語を理解します
特に、文語の中の「活用」と呼ばれる「言葉の語尾変化」を理解します
「書く」であれば
書か(ず)、書き(けり)、書く(。)、書く(なり)・ 書け(ども)・ 書け(よ)
というように、(赤文字部分の)語尾が動きます。
これにはルールがあり、活用表というものを見ることで、正しく使うことができます
これが正しく使えなければ、次に勉強する文法も誤った使い方となってしまいます
最後に、文法を理解します
「書く」の語尾変化の後には、(赤い部分のように)様々な助詞などをつけることができます
書か(ず)、書き(けり)、書く(。)、書く(なり)・ 書け(ども)・ 書け(よ)
この助詞の付け方にもルールがあり、文法の一覧表を見ることで、正しく使うことができます
「旧仮名・文語」は、このような順番で勉強します
そして、それぞれの場所で「辞書」「活用表」「文法の一覧表」の見方を覚えれば
「旧仮名・文語」は使えるようになります
今現在、何らかの教材で「旧仮名・文語」の勉強をされている方は、上記の流れを意識しながら勉強をされるとよいと思います
教材を持っていない、これから勉強をしたい、と思っている方は
「辞書」「活用表」「文法の一覧表」などの見方、使い方を説明した記事
「旧仮名・文語を1週間でマスターする手順」をアップしていますので、そちらで勉強しても良いと思います
ワードの用紙にして50ページ弱の分量ですので、読むのは大変かもしれませんが
これは、初心者の人でも理解できるように、かなり噛み砕いて書いたためです
ですから、「旧仮名・文語」をゼロから勉強する人も、理解できると思います
こちらが記事の目次になります。7日に分けてアップしています
1日目
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1週間の学習で旧仮名・文語は使えるようになる!! 旧仮名・文語を理解するとどうなるのか? 私が旧仮名・文語の学習で失敗したと思うこと
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2日目
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俳句作りで多い間違いは3つ 「旧仮名」「新仮名」「文語」「口語」の違い 事前準備に、辞書を用意しましょう
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3日目
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旧仮名を辞書でチェック 「蝶々」の旧仮名を調べる 「猫じゃらし」の旧仮名を調べる 「干潮(かんちょう)」の旧仮名を調べる 「起きる」の旧仮名を調べる 「旧仮名」と「新仮名」の比較表
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4日目
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動詞は語尾が変化する 動詞の活用を調べるカンペ「活用表」 活用表の使い方 「匂う」の活用を調べる 「駆ける」の活用を調べる 「する」の活用を調べる
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5日目
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動詞の語尾の変化は、どういう時に使えば良いの? 未然形で使える言葉 連用形で使える言葉
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6日目
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いままでの内容を復習 俳句を鑑賞しながら復習① 俳句を鑑賞しながら復習② 俳句を鑑賞しながら復習③ 俳句を作りながら、復習① 俳句を作りながら、復習② 俳句を作りながら、復習③
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7日目
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音便について 「文語」と「新仮名」を混ぜることの問題点 「口語」を「旧仮名」を混ぜる事の問題点 「文語」と「口語」を混ぜる事の問題点
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