574 「旧仮名・文語」を勉強するには順番がある

 

 俳句を旧仮名・文語で作りたいけれど、難しい、勉強の仕方が分からない

という人のために、どのような流れで勉強をすればよいのかを、記事にしました

 

俳句では、多くが旧仮名・文語で作られています

俳句を始めたばかりの人は、この「旧仮名・文語」で苦労している人が多いのではないでしょうか

中には、先輩の作った句を参考にして「旧仮名・文語」の俳句を作っている人もいるかもしれませんが

できればそのような作り方は止めて、「旧仮名・文語」をちゃんと理解して、使いこなせるようにしましょう

人の作った句の「旧仮名・文語」を真似ても、そこから応用することはできません

また、歳時記などの句を参考にしても、誤った使い方が散見しますので、誤った使い方をそのまま流用することにも繋がっていしまいます

 

とは言っても、古典に慣れ親しんでいなければ、どのように勉強をすればよいのか分からないと思います

ですので、大雑把にはなりますが、「旧仮名・文語」を理解するまでの全体像を書き出します

今後どのような勉強をすればよいのか、何となくの流れを頭に描けると思います

 

 

最初は、新仮名を旧仮名に直す方法を勉強します

旧仮名に直すことができなければ、文法の使い方も間違ってしまうため、これを最初に理解しなければいけません

新仮名を旧仮名に直すと言うのは、このようなことです

新仮名の「におう(匂う)」を、旧仮名の「にほふ(匂ふ)」と書き直す方法です

この直し方は、辞書を使うことで誰でも直すことができます

 

 

次は、文語を理解します

特に、文語の中の「活用」と呼ばれる「言葉の語尾変化」を理解します

「書く」であれば

(ず)、書(けり)、書(。)、書(なり)・ 書(ども)・ 書(よ)

というように、(赤文字部分の)語尾が動きます。

これにはルールがあり、活用表というものを見ることで、正しく使うことができます

これが正しく使えなければ、次に勉強する文法も誤った使い方となってしまいます

 

 

 

最後に、文法を理解します

「書く」の語尾変化の後には、(赤い部分のように)様々な助詞などをつけることができます

書か(ず)、書き(けり)、書く(。)、書く(なり)・ 書け(ども)・ 書け(よ)

この助詞の付け方にもルールがあり、文法の一覧表を見ることで、正しく使うことができます

 

 

 

 

「旧仮名・文語」は、このような順番で勉強します

そして、それぞれの場所で「辞書」「活用表」「文法の一覧表」の見方を覚えれば

「旧仮名・文語」は使えるようになります

 

 

 

今現在、何らかの教材で「旧仮名・文語」の勉強をされている方は、上記の流れを意識しながら勉強をされるとよいと思います

教材を持っていない、これから勉強をしたい、と思っている方は

「辞書」「活用表」「文法の一覧表」などの見方、使い方を説明した記事

「旧仮名・文語を1週間でマスターする手順」をアップしていますので、そちらで勉強しても良いと思います

 

ワードの用紙にして50ページ弱の分量ですので、読むのは大変かもしれませんが

これは、初心者の人でも理解できるように、かなり噛み砕いて書いたためです

ですから、「旧仮名・文語」をゼロから勉強する人も、理解できると思います

 

 

こちらが記事の目次になります。7日に分けてアップしています

 

1日目

 

1週間の学習で旧仮名・文語は使えるようになる!!

旧仮名・文語を理解するとどうなるのか?

私が旧仮名・文語の学習で失敗したと思うこと

 

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2日目

 

俳句作りで多い間違いは3つ

「旧仮名」「新仮名」「文語」「口語」の違い

事前準備に、辞書を用意しましょう

 

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3日目

 

旧仮名を辞書でチェック

「蝶々」の旧仮名を調べる

「猫じゃらし」の旧仮名を調べる

「干潮(かんちょう)」の旧仮名を調べる

「起きる」の旧仮名を調べる

「旧仮名」と「新仮名」の比較表

 

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4日目

 

動詞は語尾が変化する

動詞の活用を調べるカンペ「活用表」

活用表の使い方

「匂う」の活用を調べる

「駆ける」の活用を調べる

「する」の活用を調べる

 

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5日目

 

動詞の語尾の変化は、どういう時に使えば良いの?

未然形で使える言葉

連用形で使える言葉

 

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6日目

 

いままでの内容を復習

俳句を鑑賞しながら復習①

俳句を鑑賞しながら復習②

俳句を鑑賞しながら復習③

俳句を作りながら、復習①

俳句を作りながら、復習②

俳句を作りながら、復習③

 

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7日目

 

音便について

「文語」と「新仮名」を混ぜることの問題点

「口語」を「旧仮名」を混ぜる事の問題点

「文語」と「口語」を混ぜる事の問題点

 

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