532 「繭」の季語と子季語

 
季語の一つ「」と、「」に関連する語(子季語)を紹介します。
歳時記にも子季語は紹介されてはいるのですが、言葉の意味までは書かれていないことがあります。
それぞれの言葉の微妙な違いを知ることで、句作の表現の幅が広がるはずです。




繭【まゆ】

完全変態をする昆虫の幼虫が口から繊維をはいてつくる覆い。普通は楕円(だえん)形で、中にこもって休眠し、さなぎの期間を過ごす
新繭(しんまゆ) その年にとれた繭
白繭(しろまゆ) 白い色をした繭
黄繭(きまゆ)  黄色の繭(まゆ)の総称。糸質は良いとされる
玉繭(たままゆ)
繭の美称。 2匹またはそれ以上の蚕が一緒になって作った繭
繭干す(まゆほす) さなぎが蛾にならないよう乾燥させること
繭煮る(まゆにる) 糸引きのために繭を煮ること