日本には四季を感じさせる美しい言葉があります。俳句の世界では「季語」という名前で親しまれています。
ここでは、季語の一つ「蛙」と、「蛙」に関連する語(子季語)を紹介します。
歳時記にも子季語は紹介されてはいるのですが、言葉の意味までは書かれていないことがあります。
それぞれの言葉の微妙な違いを知ることで、句作の表現の幅が広がるはずです。
蛙【かえる】 |
蛙は、田に水が張られるころ、雄は雌を求めてさかんに鳴き始める。昼夜の別なくなき続け、のどかさを誘う |
遠蛙(とおかはず) |
遠くから聞こえるカエルの声のこと |
殿様蛙(とのさまがへる) |
背面は緑色ないし褐色で黒色斑紋があり、背の中央を黄色の線が走る |
金線蛙(きんせんがえる) |
とのさまがえる(殿様蛙)の異名。トノサマガエルとも読む |
赤蛙(あかがへる) |
背面は赤褐色で、目の後方からのびて体側を走る一対の背側線はほとんど曲がらない |
土蛙(つちがへる) |
背面は暗褐色で線状やいぼ状の突起があり、腹面は灰色で斑紋が散在 |
いぼがえる(いぼがえる) |
カエルのうち、体表にいぼ状の皮膚隆起のある種の俗称 |
初蛙(はつがはず) |
その年に初めて聞く蛙の声を初蛙 |
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