日本には四季を感じさせる美しい言葉があります。俳句の世界では「季語」という名前で親しまれています。
ここでは、季語の一つ「伊勢参」と、「伊勢参」に関連する語(子季語)を紹介します。
歳時記にも子季語は紹介されてはいるのですが、言葉の意味までは書かれていないことがあります。
それぞれの言葉の微妙な違いを知ることで、句作の表現の幅が広がるはずです。
伊勢参宮(いせさんぐう) : 伊勢神宮に参拝すること
伊勢詣(いせまいり) : 伊勢神宮をお詣りすること
伊勢講(いせこう) : 伊勢参宮を目的とした講のこと
参宮講(さんぐうこう) : 伊勢講と同じ
抜参(ぬけまいり) : 親や主人、村役人などに無断で家を抜け出し、伊勢神宮に参拝すること
御蔭参(おかげまいり) : 伊勢信仰が広まり、間欠的におこった大群衆の伊勢参り。お蔭(恩恵)のいただけるありがたい年、ということから
お蔭参(おかげまいり) : 御陰年に行なわれる伊勢参宮