520 「伊勢参」の季語と子季語


日本には四季を感じさせる美しい言葉があります。俳句の世界では「季語」という名前で親しまれています。

ここでは、季語の一つ「伊勢参」と、「伊勢参」に関連する語(子季語)を紹介します。

歳時記にも子季語は紹介されてはいるのですが、言葉の意味までは書かれていないことがあります。

それぞれの言葉の微妙な違いを知ることで、句作の表現の幅が広がるはずです。




伊勢参【いせまいり】  : 伊勢神宮に参拝すること。また、その人

伊勢参宮(いせさんぐう)  : 伊勢神宮に参拝すること

伊勢詣(いせまいり)  : 伊勢神宮をお詣りすること

伊勢講(いせこう)  : 伊勢参宮を目的とした講のこと

参宮講(さんぐうこう)  : 伊勢講と同じ

抜参(ぬけまいり)  : 親や主人、村役人などに無断で家を抜け出し、伊勢神宮に参拝すること

御蔭参(おかげまいり)  : 伊勢信仰が広まり、間欠的におこった大群衆の伊勢参り。お蔭(恩恵)のいただけるありがたい年、ということから

お蔭参(おかげまいり)  : 御陰年に行なわれる伊勢参宮