俳句は一人で作って、一人で鑑賞するだけの暗い趣味ではない
グループを作れば、俳句を使った色々な遊びができる
今回は、俳句でできる色々な遊びを紹介する
今回紹介するのは、次の遊びである
(俳句が未経験の人のために、句会や、吟行も紹介する)
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各自が事前に作った俳句を持ち寄り、誰が作ったか分からないようにかき混ぜる
参加者が、混ぜられた句の中から良いものを選び、講評する遊び
句会は公平だ
ベテランの先生も、初心者も同じ土俵で評価を受けることになる
趣味や習い事のなかで、このような仕組みは中々ない
つまり、初心者ほど気楽に参加できる遊びは、俳句を置いて他に見当たらないということだ
句会に参加したことがない人は、ぜひ参加してみてほしい
グループで、外に出かけて、出先で見たもので俳句を作るもの
多くの場合、そこで作った俳句で句会を行う
俳句作りを兼ねた、小旅行ができて楽しい
もしくは小旅行を兼ねた、俳句作りができて楽しい
(どちらにしても楽しめる)
相手の作った句の最後の文字、もしくは下五から始まる俳句を作りあうゲーム
持ち時間を3分などと決めて、時間内に作れなければ負け
お互いに即興で俳句を作り合うゲーム
お互いが一歩も引かなくなると、お互いが「かな」で終わる俳句ばかりを作るようになる
そうなると、「な」から始まる俳句がいかに作れるかが、勝負の決め手になる
「な」から始まる語彙を高めておくことが重要な遊びである
参加者が4人だとして、一人が一つずつ袋(封筒)に単語(もしくは季語)を書く
持ち時間3分で、袋に書かれている単語を使って俳句を作る
俳句は短冊に書いて、袋に入れて隣の人に回す
この作業を繰り返して全ての袋が回り終えたら投句終了
投句後は、披講する
水流に浮かべた盃が自分の前を過ぎるまでに俳句を作るもの
全員が作り終えたら、別の場所で句を披講する
↓このようなもの(実際は洋服での参加も可能)
現在、自宅の庭にこのような大規模な曲水設備を設けている人は少ないため
そうめん流しで代用しても構わない
子供がいれば、ブラレールで代用するのもありだ
和歌などで行われる遊びだが、俳句でもできる
単語の切れ目や、関係表記を変えて
物の名前、人の名前を俳句の中に隠し入れるもの
例えば次の句では、芭蕉猫(ばしょうねこ)という言葉が隠れている
枯芭蕉 寝転びながら 眺めをり
かればしょうねころびながらながめをり
例句は、続けて「ばしょうねこ」という言葉を入れたが
五・七・五のそれぞれの頭に言葉を忍ばせてもよい(折句(おりく)という)
ば○○〇
しょう○○○○○
ねこ〇○○
五・七・五の頭と終わりに忍ばせるのもある(沓冠(くつかむり)という)
ば○○○○
しょ○○○○○う
ね〇○○こ
もしこれを句会の中でやる場合
事前に、「メンバーの中の誰かの名前を入れてみた」と伝えたうえで句を発表した方がいい
句を発表した後に「実は貴方の名前が隠れているんだよ」などと言ったら
気色悪い人間になるだけである
◯が17個並んだ紙に、二人で順番に1文字ずつ埋めていく、共同制作の俳句
Aさんは〇、Bさんは〇を埋めて俳句を作る
〇〇〇〇〇 / 〇〇〇〇〇〇〇 / 〇〇〇〇〇
一音ずつでなくても次のように区切って、制作してもよい
◯◯◯/〇〇〇/◯◯/〇〇/◯◯◯/〇〇/◯◯
二人で俳句を作ることで、思ってもみなかったような俳句が生まれる楽しみがある
さらに
共同作業を行うことで、意中の相手に近づける可能性が高まる
人間の脳は単純であるので、共同作業を行うだけで、お互いに親近感が湧くようにできているのだ
ただ息が合わず良い句が作れなかった場合は、意中の相手から
「この人とは性格が合わないわ」と、嫌われる可能性が高い
(可能性としては、そうなる確率の方が高いだろう)
単純に俳句を作って発表するだけでなく
集団になることで、俳句は色々な遊びをすることができる
ぜひ皆さんも試してほしい


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