俳句では形容詞をなるべく使わない方が良いと言われる
大きな理由は「形容詞は心情を表す主観」だから
美しい、悲しい、儚い
これらの形容詞は、どれも主観だ
桜が散るのを見て、いくら「私は悲しかった」と言っても
聞いた人は「そうでしたか」としか言いようがない
読者は、自分で鑑賞して、悲しさを感じたいのだ
形容詞が全て駄目というわけではないが、多くが読者に届かない表現になりやすい
なので、ここでは形容詞を使ってしまったときに
「形容詞」を「名詞」に変えることで、問題を解決する方法を紹介する
形容詞を入れたベタな俳句
「糸桜 風に揺らぎて 美しき」
「美しき」が形容詞なので、ここを直したい
直し方は簡単
形容詞の語尾を「さ」に変えると、形容詞が名詞に変わる
「美しき(形容詞)」 → 「美しさ(名詞)」
「糸桜 風に揺らぎて 美しき」 → 「糸桜 風に揺らぎて 美しさ」
形容詞が名詞にしただけで、雰囲気も変わったと思う
形容詞の句を作ってしまったら、語尾を「さ」に変えることが出来ないか、確認してみよう
美しい、悲しい、儚い
↓
美しさ、悲しさ、儚さ


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