483 「何が・どうした・どのように」から俳句にする

 

 

説明文のひとつ

「何が どうした どのように」

を少し手直しするだけで、俳句になります

 

 

このブログを読んでいる人も、一緒にやってみましょう

 

まず、「何が どうした」 の一文を書きます

 

 

 

例えばこんな感じ

 

① 鶴が   鳴いている

② カエルが 飛んだ

③ 鮭が   跳ねた

 

作れたら、「どのように」を加えます

このとき、「寂しそうに」といった感情的なことではなく、具体的な体の動きを書いてみましょう

 

 

① 鶴が   鳴いている + 「空を仰ぎながら」

② カエルが 飛んだ   + 「体を伸ばしながら」

③ 鮭が   跳ねた   + 「尾びれを大きく曲げて」

 

 

書けたら、後半の語順を変えます

 

 

① 鶴が   鳴いている←交換→「空を仰ぎながら」

② カエルが 飛んだ  ←交換→「体を伸ばしながら」

③ 鮭が   跳ねた  ←交換→「尾びれを大きく曲げて」

 

 

こうなります

 

① 鶴が   「空を仰ぎながら」    鳴いている

② カエルが 「体を伸ばしながら」   飛んだ

③ 鮭が   「尾びれを大きく曲げて」 跳ねた

 

 

 

最後に、五・七・五の音数に整えます

 

 

① タンチョウが 空仰ぎつつ 鳴きにけり

② アマガエル 体伸ばして 一つ飛ぶ

③ 鮭がヒレ 大きく曲げて 跳ねにけり

 

 

 

簡単に俳句になりました

 

 

 

この形で作られている名句を紹介します

 

ヒヨドリが  鳴いた  + 「口を大きくさせながら」

 

ヒヨドリが  鳴いた ←交換→ 「口を大きくさせながら」

 

ヒヨドリが  「口を大きくさせながら」 鳴いた

 

「ヒヨドリの 大きな口に 鳴きにけり」

 

 

 

 

いきなり俳句の完成を目指すのは至難の業

ただ、今のように手順を踏めば、簡単に俳句になります

 

俳句作りに慣れていない人は、参考になさってください