474 物をよく見て、俳句の独創性を付けよう

 

 

独創性というのは、他人をまねることなく、自分の考えや視点で表現する能力ですが、俳句で独創性を身につけるには、対象物を必ずじっくりと、注意をはらって見つめること

そして、誰も言わなかった一面をそこから見つけることが、大切なのだろうと思います

 

私たちが物を見るときは、以前だれかから聞いたことや、考えに思考は占領されています

 

桜 = 儚い、美しい、新しい門出

蟷螂 = 残酷、凶悪、孤高

 

これらは、どれも周りから聞いた、聞かされ続けてきたイメージです

それに流されて、同じことを言っていても、いつまでたっても独創的だとは言われません

他人の真似ではなく、誰も言わなかったことを見つけなければいけないのです

 

誰も言わなかったことを見つけるのは難しいものですが、どんなものにも、必ず未開拓の部分はあります

 

一本の桜を詠むにしても、一匹の蛙を詠むにしても、必ず未開拓の部分はあります

未開拓の部分を見つけるために、その桜や蛙が、他の桜や蛙と似ても似つかないものに見えるまで、対象物をじっと見続けることが大切です

 

ずっと見続けていると、必ず新しい発見があります

他の誰も言ったことのない発見ができるはずですので、それを俳句にすることが独創性につながってゆくのです