初心者の俳句には必要のない単語が多すぎます
必要のない単語を消せば、劇的に俳句はよくなります
では、どの単語を消せばよいのか?ですが、これは、一つの方法で簡単に探せます
対語があれば入れ替えてみることです
対語というのは、意味の上で互いに反対の関係にある語で、大小、上下などがそうです
対語が容易に入れ替えられるようなら、その単語は必要ない可能性が高いです
例えば次の句
「朝いちばん 小さな花を 摘みに行く」
朝いちばんがあるということは、昼いちばんや、夜いちばんもあるのか
そもそも、朝いちばんでなくてはいけないのか
小さな花ということは、大きな花もあるのか
摘みに行くというが、摘みに来たではいけないのか
このように考えてみるのです
対語と容易に入れ変えられてしまう単語、入れ変えても句にさして影響のでない単語は、そもそも必要のない単語である可能性が高いということです
上記の句では「花を摘む」というところは、動かしがたい言葉のようです
恐らく作者は、そのことを詠みたかったのだと思います
そうであれば、本来は
花を摘んだときの何に感動をしたのか
花を摘んでどうしたのか
それを具体的に詠まなければいけないのです
しかし、それを言葉にするのは難しいため、簡単に思いつく、その時(その場所)にあった不要な単語を入れて、字合わせをしてしまうのです
「朝いちばんで行った」だとか、「花のサイズが小さい」という、必要のない情報は
対語を入れ替えてみると、容易にその単語のもろさ、脆弱さが浮き彫りになります
俳句を見直す時の一つの方法です
作り終わったときに、確認する癖をつけましょう


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