蟷螂（かまきり）と言えば俳諧で言えば秋を指しますが、冬や夏の季語にも蟷螂は登場します
それぞれの違いを紹介します
|
秋 蟷螂、蟷螂、とうろう、鎌切、斧虫、いぼむしり、いぼじり、祈り虫 冬 蟷螂枯る、枯蟷螂 夏 蟷螂生る、蟷螂の子、子蟷螂 |
秋
かまきり科の昆虫。頭は三角で、胸部は細く腹はふくれ、鎌(かま)状の前あしで他の虫を捕らえて食う
蟷螂のこと 。「鎌を持ったキリギリス」という意味で「鎌切」が使われることがある
カマキリの別称。相手がどんなに強くてもカマキリが斧に似た前足をあげて立ち向かう様から
カマキリの別称。 カマキリで疣（イボ）をさすれば消失すという噂がある
疣毟とも書く。カマキリの古名。「いぼむしり」の変化した「いぼうじり」の「う」の無表記にしたもの
両腕をあわせ折りたたむ姿勢が祈りの手。下半身を覆う翅が、僧侶の長いローブに見えることから
冬
蟷螂は、あたりが枯れゆくに従って保護色の枯葉色に変わってゆく
しだいに生気もなくなりやがて死に至る。 この様態を蟷螂枯るという
夏
樹の枝に産みつけられた卵が五月頃孵化し、あまたの子カマキリが生れること
孵化したばかりのカマキリの子ども