398 才能より多作が勝つ理由



俳句を作る人ならば、誰でも一度くらいは「どのようにすればよい俳句が作れるのか?」と悩むのではないでしょうか


がっかりさせる意見かもしれませんが
良い俳句を作る絶対の方法は、この世に無いと思います
何をするにしても確実に成功する方法というのはありません
スポーツでも勉強でも、ギャンブルでも芸術でも、こうすれば確実に成功する、という方法はないのです


ただし、成功する確率(俳句であれば、良い句を作れる確率)は、誰にでも均等に分けられていると思っています
もしその考えが正しいのであれば、やるべきことは自ずと見えてきます

勝算が同じなら、何であれ確実に成功する唯一の方法は沢山作ることです
とにかくたくさん俳句を作ることです
それしかありません


ピョトル・チャイコフスキーに、こんな言葉があります
とにかく仕事場に行きなさい。行きなさい。行きなさい。そうすれば、しばらくすると芸術の女神も現れます。


沢山やった人、それに増さる成功は無いのではないでしょうか


多くの俳句を生み出すほど、良い作品を生みだす可能性は高まるのです
多くの俳句を作っていると、最初は話にならない表現しか浮かばないかもしれませんが、それでいいのです
目標は、使い物にならない俳句を少しはましなものにし続けていくことです。そのうちに玉石混交の中から玉が見つかるはずです

ノートに書いたすべての俳句を、「良い」と「悪い」の2つに分類します。それが終わったら、「良い」方を「良い」と「より良い」にさらに分類します
こうすることで、(自分の基準ではありますが)作品の中から良いものを拾い上げることができます