俳句をやっていると
「これはリズムの良い俳句だ」
という講評を聞くことがあると思います
それを聞く度に
「どういう俳句が、リズムの良いというの?」
と思う人もいるのではないでしょうか
俳句で言われるリズムは
「1・2・3・4」の繰り返し(4拍子)を意識すると分かりやすいでしょう
下の再生ボタンをおすと、リズムが流れるので聞いてみましょう
実際に数字は言っていませんので、頭の中で「1・2・3・4」と繰り返してください
| ♩ ♩ ♩ ♩ | ♩ ♩ ♩ ♩ | ♩ ♩ ♩ ♩ |
| タンタンタンタン | タンタンタンタン | タンタンタンタン |
| 1・2・3・4 | 1・2・3・4 | 1・2・3・4
いま流れたリズムにのせて、俳句を詠む(もしくは鑑賞)します
ポイントは、「1・2・3・4」をワンフレーズとして
ワンフレーズごとに、俳句の「五」「七」「五」を当てはめます
| ← 5 → | ← 7 → | ← 5 → |
| ♩ ♩ ♩ ♩ | ♩ ♩ ♩ ♩ | ♩ ♩ ♩ ♩ |
| ゆくはるを・・・ | おうみのひとと・ | をしみける・・・ |
このような感じです
では実際に、リズムにのせて俳句を読んでみましょう
| ♩ ♩ ♩ ♩ | ♩ ♩ ♩ ♩ | ♩ ♩ ♩ ♩ |
| ゆくはるを・・・ | おうみのひとと・ | をしみける・・・ |
別の俳句も読んでみましょう
| ♩ ♩ ♩ ♩ | ♩ ♩ ♩ ♩ | ♩ ♩ ♩ ♩ |
| とどまれば・・・ | あたりにふゆる・ | とんぼかな・・・ |
どうでしょう、感じは分かりましたか?
たいていの場合、リズムの良い俳句は、スムーズに読むことができるものです
一方で、リズムの悪い俳句は、流れが悪かったり、途中でつっかえるような感じがあります
これは沢山の俳句を鑑賞して行くと、少しずつ分かるようになってきます
リズムが感覚的に分かると
字余りや字足らずでもリズムの良い俳句があることに気が付きます
また、正調の五・七・五で作られた俳句なのに、リズムの悪いものがあることに気が付くはずです
俳句を作って行くうえで大切なことですので、ぜひ覚えておいてください


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