332 俳句に必要なものは「5W1H」の中の3つだけ



相手に伝えたいことを正確に伝えるために「5W1H」があります

5W1Hとは
Who(だれが)、When(いつ)、Where(どこで)、What(なにを)、Why(なぜ)、How(どのように)を指し示す言葉です



俳句を作るときに必要なものは、5W1Hの中の3つだけです
あとは意識する必要はありません

必要な3つ
「What(なにを)」「Why(なぜ)」「How(どのように)」

不必要な3つ
「Who(だれが)」「When(いつ)」「Where(どこで)」


このように意識するポイントを絞っておくと、俳句が作りやすくなります



では、不必要な3つです
Who(だれが)、When(いつ)、Where(どこで)
これらはなぜ不必要なのかですが

俳句では、主人公が自分ですので、Who(だれが)は書く必要がないからです
When(いつ)は季語を見れば分かります
Where(どこで)も季語を見れば分かります
ですから、わざわざこれらの情報を入れる必要はないのです




では必要な3つです
What(なにを)、Why(なぜ)、How(どのように)
これらは具体的に、どのように俳句で使えばよいのか、です


例えば、天道虫が歩いているのを見て、俳句にしたいと思います
「天道虫が歩いていた」と言うだけでは、当然、俳句にはなりません
それを詠みたいと思ったからには、その瞬間に自分を感動させた何者かがある筈です
それを詠まなければいけません

その感動した何者かを探すために
What(なにを)、Why(なぜ)、How(どのように)
を使います

天道虫が歩いて + What(なにを)したのか、What(なにか)あったのか
天道虫が + Why(なぜ)そこを歩いていたのか
天道虫が + How(どのように)歩いていたのか


このように問いかけを何回もしてください
そうすると、「天道虫が歩いていた」だけでは済まない
自分を感動させた何かに、気が付くはずです



この3つを使った問いかけは、自分を感動を客観的に捉えて
感動させた本質を探ることに役立ちます
一歩踏み込んで、自分を感動させたものを捉えた俳句は、必ず自分らしい俳句になるはずです


ぜひ、俳句を作るうえで、意識して見てください