333 「植物」「動物」「時候」を詠む時の、それぞれのポイント



俳句は「何が、どうなった」だけで作ると、すっきりした良い句になります

「何が、どうして、どうなった」というように詠んでしまうと、説明の文になってしまうので
「どうして」は、バッサリ切り捨てて「何が、どうなった」だけで俳句を詠みます



「何が、どうなった」だけで俳句を詠むことになると
「何が」のところには、必然的に「植物」「動物」「山」など、目に見える季語が入りやすくなります
ここに、目に見えない八十八夜や、夏近しなどの事項を入れるのは、かなり難しといえます

つまり、「何が、どうなった」だけで俳句を詠む場合
「(目に見える季語)何が、どうなった」という形で作れば良いことになります

「桜が、どうなった」
「兎が、どうなった」
「夏雲が、どうなった」

という形で作ります




では、目に見えない時候(八十八夜や夏近し、春、短夜など)で
俳句を作る場合はどうすればいいのでしょうか?
時候で俳句を作る場合
「時候」は「何が」ではなく、「いつ」という情報であるため

「いつ(時候)、何が、どうなった」という俳句を作ればいいのです
「いつ(時候)」は季語であるため
「何が、どうなった」の部分は、その時に起きた出来事
自分が俳句に詠みたいと思った出来事を、そのまま詠めばいいのです

「八十八夜に 何が、どうなった(その時の出来事)」
「短夜に、  何が、どうなった(その時の出来事)」
「夏の昼に、 何が、どうなった(その時の出来事)」

という形で作ります


 まとめ

目に見える季語で俳句を作るときは
「(目に見える季語)何が、どうなった」という形で作る

目に見えない季語で俳句を作るときは
「(目に見えない季語)いつ、何が、どうなった」という形で作る

簡単ですよね
この流れを頭に入れているだけで、俳句は作りやすくなります