316 俳句の意味を、周りが理解してくれない




作者の表現しようとするものが、周りの人に理解されない、という人は多いと思います
これは、周りの人の理解力不足というよりも作り手の表現力不足であることが多いでしょう


句作を始めてすぐの間は、客観的な表現にまで達していないことが多く
自分よがりの俳句、つまり作り手しか理解できない句を作ってしまいます

当然、第三者に分かってもらうことは難しいでしょう

この問題を解決するためには、沢山の句会に参加することが近道です
句会の場で、自分の句の表現方法がどのように受け止められるのかを、直に確認できるからです

特に、句会の仲間から「これはどういう意味?」と聞かれた場合、聞かれた部分の表現が悪い、と思って間違いありません
まずは、そこを中心に表現方法を見直すとよいでしょう


初学者では、「自分の作った句が良いから、句の意味を聞いてくれるのかな」と勘違いしてしまいますが、そのような事はまずありません
「貴方の句は意味は分からない」と、直接的な表現では指摘できないので「どういう意味?」と聞いているだけです
良い句であれば、素直に「良い句だ」「すごいね」と言われます



このような情報は、俳句の結社や、ネット句会などではなかなか得られません
生身の人間が、リアルタイムで同じ場にいるからこそ分かる、貴重な情報です


句会をやれる環境が近くに無いという方は
添削で先生の意見を聞くという方法も良いと思います
また、最近ではビデオチャットで行うネット句会もあります
自由に参加できて、リアルな句会と同じように、生で評価を聞くことができますので良いのではないでしょうか