314 自分の気持ちを表す(主観的な)言葉を使わない



俳句では「淋しい、悲しい、幸せだ、最高だ、うれしい、美しい、美味しい」と言った
主観的な言葉をなるべく使わない方が良いと言われます


「寂しい」と言ってしまうと、それは作者の気持ちを報告しているだけになるからです
「寂しい」とは言わずに、寂しさを表現するのです



この道や行く人なしに秋の暮   松尾芭蕉


難しいようにも感じますが
その場の事実だけを書いて、あとは鑑賞者が「寂しい感じだなぁ」
と感じればいいのです


俳句の中に「寂しい」と書いてしまえば
鑑賞者は「あぁ、この人は寂しかったのだな」と思うだけで
心の中には、何の感情もわきません


俳句を作る際の注意点となります