280 自分らしい俳句を作るために必要なこと



俳句は創作である以上、人とは違う発想で作ることを常に意識しなくてはいけません

違う発想で作るためには、前段階として、素材や対象から得る感動も人とは違うことが望ましいでしょう

素材や対象から得る感動も人とは違うようになるためには
様々な経験や知識を積むことが有効ではないかと思います

例えば、虹を見たとき
様々な経験を虹の下でしてきた人にとっては、ほかの誰よりも、一つの虹から
豊かな感情を呼び起こすことができるはずです

また
虹の出る条件、なぜ虹の下は明るいのか、虹の探し方を知っている、虹が七色になる理由など
虹に対する知識のある人は、知識のない人に比べて、感動する要素は格段に増えるはずです


いろいろな経験をし、いろいろな知識をつけることは
人が感じない、人が気づかない感動を得ることにもつながります
そのような感動から作られた俳句は、その人だけの自分らしい俳句になるでしょう


経験や知識なんて無理だ、という人もいるかもしれません
無理ということはありません
難しく考える必要はありません
いま自分が好きなこと、はまっていることに目を向けてください
それらのことは、ほかの誰よりも経験が豊富ではありませんか?
ほかの誰よりも知識が多くありませんか?

いままさに、あなたが好きなことをやっている時に感じた感動は
あなたにしか感じることのできない、特別なものであるはずです
その時の感動を、その時の体験を俳句にしてみてはどうでしょうか?
きっとあなたにしか作ることができない、自分らしい俳句が生まれるはずです