255 俳句作り方 ─余計な言葉を消そう─



俳句ではなるべく「言葉をそぎ落とすこと」と言われます
しかし、俳句を始めたばかりの人では、何をそぎ落とせば良いのか分からないと思います

ここでは、例句をまじえて削り方を解説します
具体的には次のようにすると良いでしょう

例句
「夜焚火や影は命を得て動く」

上記の句では、影が(何が)命を得て(どうして)動く(どうなった)という構造になっています
このように、「何が、どうして、どうなった」という、説明的な句を作ってしまった場合、「何が、どうして、どうなった」のどれか一つを削るとよいでしょう

大抵の場合、次のように削るとよいでしょう
①「どうして」を削って、「何が、どうなった」の形にするか
②「どうなった」を削って、「何が、どうした」の形にします


①の「どうして」を削ると
夜焚火や影は大きく動きだす

②の「どうなった」を削ると
夜焚火や影は命を得りにけり

それぞれ、句の雰囲気は違いますよね?
どちらにしても、最初の句に比べてすっきりしたと思います
簡単な方法ですので、参考になさって下さい