247 「牡丹」の季語と季節について



牡丹に関する季語をまとめています


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■まず初めに

牡丹と言えば夏の季語です
ただ牡丹は四季のそれぞれに別の顔を見せます
それぞれの牡丹の違いを詠み分けられるようになると、さらに俳句が楽しくなるでしょう

「牡丹」に関する注意点ですが
季語の中には「牡丹」と名は付くものの、牡丹とは違う種類の花があります
「牡丹鍋」などのように、花と関係の無い季語もあります
このように初心者にとって間違えやすい季語もありますので、それらを含めてまとめています
参考になさってください





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■夏




牡丹(ぼたん)、ぼうたん
ボタン科の落葉低木
5月ごろ、白・紅・紫・黄色など芳香のある大輪の花を咲かせる




深見草(ふかみぐさ)、二十日草(はつかぐさ)、富貴草(ふうきぐさ)
ボタンの別名




白牡丹(はくぼたん、しろぼたん)
白色の牡丹花




牡丹園(ぼたんえん)
牡丹を咲かせている庭




野牡丹(のぼたん)
ノボタン科の常緑低木
7月~8月ごろ、枝先に紅紫色の五弁の花をつける
牡丹に似ていないが、牡丹のように美しいのでこの名がついた




狐の牡丹(きつねのぼたん)、山狐の牡丹(やまきつねのぼたん)
キンポウゲ科の多年草
野原や田の畦、道ばたなどで見られる
葉が牡丹に似るところからつけられた名前
実の形からコンペイトウグサとも呼ばれる




松葉牡丹(まつばぼたん)
葉は松葉に似て、花は牡丹のように鮮やかなところからこの名がついた









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■冬




牡丹焚火(ぼたんたきび)、牡丹焚く(ぼたんたく)、牡丹供養(ぼたんくよう)
須賀川牡丹園や、奈良県の長谷寺でおこなわれる
天寿を全うした牡丹の枯木を、感謝と供養のために焚く




牡丹粗朶(ぼたんそだ)
牡丹焚火の為に枝を切り集めること
粗朶(そだ)とは、焚き木などのために切り取った木の枝を指す




牡丹鍋(ぼたんなべ)、猪鍋(ししなべ)、山鯨(やまくじら)
猪の肉を用いた鍋料理
野菜、焼豆腐、糸蒟蒻などと一緒に煮る
味付けは味噌あるいは醤油
山鯨(やまくじら)とは、イノシシ(更に、獣)の肉の異称




葉牡丹(はぼたん)
アブラ菜科の越年草でキャベツの変種
牡丹に似ているため、この名が付いた
正月用の生け花や鉢植として観賞される





牡丹菜(ぼたんな)
ハボタンの異名




寒牡丹(かんぼたん)、冬牡丹(ふゆぼたん)
夏の花である牡丹の花芽をつみとって冬に咲かせたもの
藁囲いをして、寒さの中大輪の花を咲かせる
年二度咲きの品種を仕立てている











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■春



牡丹の芽(ぼたんのめ)
牡丹は早春に朱色の太い芽が膨らむ
春の到来を教えてくれる







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■秋




牡丹の根分(ぼたんのねわけ)
牡丹の良い株を選んで、移し植えること




牡丹の接木(ぼたんのつぎき)
2個以上の牡丹を、人為的に作った切断面で接着して、1つの個体とすること




牡丹植う(ぼたんうう)
牡丹を植えること




草牡丹(くさぼたん)
キンポウゲ科の落葉半低木
葉の形がボタンに似ることからこの名がついた
北海道から本州にかけての山地、林道脇などに分布
鐘形(ベル)のような花をまばらに付ける


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