220 「紅葉」の季語と季節について




「紅葉」は、秋の季語です
紅葉に関連する季語は沢山あるので、まとめました
俳句を作る際の参考になさってください



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■仲秋の紅葉






初紅葉(はつもみじ)
いち早く紅葉し山野に秋の訪れを告げるもの。櫨や七竈,ぬるでの類。紅葉の本格派である楓は、これよりずっと遅れて紅葉する。




薄紅葉(うすもみじ)
緑の残る淡い色の紅葉をいう。紅葉の走りではあるが、深い紅の 冬紅葉などとは違った趣を持つ。




桜紅葉(さくらもみじ)
桜の葉が色づくこと。桜の木は日本国中どこにでもあるが、あざ やかな朱色にならないのであまり注目されることがない。比較的 早く色づく




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■晩秋の紅葉






紅葉(もみじ)
落葉樹の葉が赤や黄色に色づき、野山の秋を飾る
紅葉といえば主に楓のことをいう
紅葉を愛でるという習慣は平安の頃の風流から始まったとされている




もみぢ葉(もみじば)、色葉(いろは)
赤や黄色に変わった、落葉木の葉っぱ




紅葉の錦(もみじのにしき)
紅葉の美しさを錦に見立てていう語




谿紅葉(たにもみじ)
紅葉で色どられた谿




紅葉川(かわもみじ)
紅葉で色どられた川




紅葉山(やまもみじ)
紅葉で色どられた山




梢の錦(こずえにしき)
紅葉のこと




草紅葉(くさもみじ)、草の紅葉(くさのもみじ)
山野の草々が色づいて紅葉のように見えること
古くは草の錦と呼んだ
「草木の紅葉を錦にたとへていふなり」と「栞草」に載っている



草の錦(くさのにしき)
色づいた秋草を錦に見立てていう語
草紅葉と同じ



草の色(くさのいろ)、色づく草(いろづくくさ)
秋になり草が色づくこと
注:「草の色」でなく「色草」だと、秋の野や庭園を彩るいろいろな草を総称した言葉となるので、間違わないこと




柿紅葉(かきもみじ)
柿の葉が紅葉すること
柿の葉の本来の緑に赤や黄や茶などさまざまな色が入り混じって美しくいろづく




紅葉の賀(もみじのが)
紅葉の美しい頃に催す祝宴
または紅葉を観賞する宴
奈良時代に 始まり「源氏物語」の「紅葉賀」には当時の華やかな御遊の様子が描かれている




柞紅葉(ははそもみじ)
ブナ科コナラ属の落葉高木の紅葉を総称していう
高さ十五~二十メートル程の雑木で、小楢、くぬぎ、大楢など




楢紅葉(ならもみじ)
楢の葉の紅葉したもの




紅葉たなご(もみじたなご)
秋になって腹部を紅葉色にそめたたなごをいう
紅葉鮒にならってこう呼ばれる





漆紅葉(うるしもみじ)
漆が紅葉すること
最初は黄色く、しだいに美しい朱色に色づく
山漆はことに美しい





櫟紅葉(くぬぎもみじ)
櫟の葉が色づくこと
櫟は山地の雑木林などに自生する落 葉高木で、葉は黄褐色に色づく
その実は団栗として親しまれる





白膠木紅葉(ぬるでもみじ)
ぬるでの木が色づくこと
いくらか黄味がかった朱色の葉 はあざやかで美しく、紅葉山でも鮮烈な色を放つ





櫨紅葉(はぜもみじ)
櫨の木が紅葉すること
実も葉も真紅に色づく
山野に自生する が、その紅葉の美しさから、庭木や花材にも用いられる





梅紅葉(うめもみじ)
梅の葉が色づくこと
色づいてもほとんど目立たず、過ぐに散ってしまう





葡萄紅葉(ぶどうもみじ)
葡萄の葉が紅葉すること
いくらかくすんだ感じに色つくが、広 大な葡萄畑のそれは壮観である
山葡萄の紅葉は栽培種よりも鮮 やかに色づく





雑木紅葉(ぞうきもみじ)
名の木の紅葉 雑木林の紅葉を言う
楢やぶな、くぬぎに楓などさまざまな色合 いが重なり合う





満天星紅葉(どうだんもみじ)
満天星躑躅の葉が紅葉すること
生垣や公園など身近なところで 目にできる紅葉である





合歓紅葉(ねむもみじ)
合歓の木が色づくこと
黄色く色づいても過ぐに落葉する
銀杏 や楓のような鮮やかさはない





紅葉かつ散る(もみじかつちる)、色葉散る(もみじちる)、木の葉かつ散る(このはかつちる)
紅葉しながら、ちりゆく紅葉のこと





紅葉衣(もみじごろも)
紅葉襲紅葉.もみじ襲の色目一つ
表は紅または赤、裏は濃蘇芳又は青、又は濃い赤
陰暦九月九日より着用したとされる





紅葉鮒(もみじぶな)
秋になって鰭や鱗に朱をおびた鮒をいう
おもに琵琶湖で獲れる鮒をいい、鮒鮓もこの頃の味のよい鮒を用いる




紅葉狩(もみじがり)、紅葉見(もみじみ)
紅葉を観賞するため、山野などを訪ねること
紅葉をめでながら酒を酌み交わすこともある
よく晴れた日、家族そろって眺める紅葉はまた格別である



紅葉見(もみじみ)
紅葉狩りに同じ




観楓(かんぷう)
もみじを観賞すること
もみじがり




紅葉踏む(もみじふむ)
おちた紅葉をふんで歩くこと




紅葉酒(もみじざけ)
紅葉の葉を浮かべた酒




紅葉茶屋(もみじじゃや)
観楓(かんぷう)客のために設けられた休み茶




紅葉舟(もみじぶね)
山川あるいは湖上に舟を浮かべて、岸の紅葉をたのしむ遊山の舟




紅葉焚く(もみじたく)
紅葉を焚くこと




水草紅葉(みずくさもみじ)
萍(うきくさ)や睡蓮、菱(ひし)など水草が紅葉すること
水面に映える紅葉は、地上の紅葉とはまた違った趣を持つ




萍紅葉(うきくさもみじ)
水田・溝川・沼・湖などに成育している萍は、晩秋に入ると、そこはかとなく色づいてくる




紅葉出づ()




色見葉()







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■冬の紅葉







紅葉散る(もみじちる)、散紅葉(ちりもみじ)
美しく紅葉した葉も、冬の訪れとともに色褪せ、やがて冬の風に散っていく
水分が飛んで軽くなった葉は、北風に軽々と飛ばされる
散り敷いた紅葉に霜が降り、静かに冬は深まっていく




冬紅葉(ふゆもみじ)
周辺が枯れを深めるなかの紅葉
冬になってから色 が際立ってくる庭園や寺社などの紅葉




残る紅葉(のこるもみじ)
冬紅葉と同じ




紅葉鍋(もみじなべ)
鹿の肉を用いた鍋のこと
血行が良くなり体が温まるという
もみじとは鹿の肉の隠語で、花札の十月の紅葉の意匠から来ているらしい











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