2019年10月20日日曜日

212 「鴨」の季語と季節について



鴨(かも)に関する季語をまとめています


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■まず初めに

通常、鴨と言えば冬の季語です
ただ、鴨は春夏秋冬でみられ、四季折々の顔を見せます
ここでは、四季ごとの鴨に関する季語を、意味と共にまとめています
季節ごとの鴨の違いを詠み分けられるようになると、さらに俳句が楽しくなるはずです
ぜひ、俳句作りの際の参考になさってください




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■冬の鴨




鴨(かも)
どこにでも見られる親しい水禽。主に海と流水に棲むものに大別される
北国より渡り来て、春には帰る



真鴨(まがも)
カモ科の鳥。全長約60センチ
雄は青首 (あおくび) ともよばれ、頭部が濃緑色で、白い首輪があり、胸が栗色、くちばしは黄色
雌は全体に黄褐色。北日本で繁殖しているが、冬鳥としても池・湖に渡来
アヒルの原種



巴鴨(ともえがも)
カモ科の鳥。全長約40センチ。雄の顔に緑色と黄色の巴形の斑紋がある
東シベリアで繁殖、日本では冬鳥
あじがも



䳑鴨(あじがも)
巴鴨(ともえがも)の異名



鈴鴨(すずがも)
カモ目カモ科の水鳥。全長45センチメートルほど
雄は胸から上と尾が黒、背は灰色、脇(わき)は白色
黄色の目と青灰色のくちばしが目立つ。雌は全体が暗褐色。浅海の貝などを食べる
日本には冬鳥として渡来。



葦鴨(あしがも)、葭鴨(よしがも)
葦の生えている所にいるところから
全長約48センチ。雄は頭部が緑と茶色で、体は灰色、三列風切り羽が長い
雌は全体に茶色。東アジアに分布
日本では冬鳥であるが、北海道では繁殖




蓑鴨(みのがも)
葦鴨(あしがも)の異名




尾長鴨(おなががも)
北半球に広く分布する大型のカモで、名前通りオスの尾羽が長いのが特徴である



小鴨(こがも)
カモ科の鳥。全長約38センチ、日本のカモ類では最小
雄は背が灰色がかった色で、顔は茶色、目の後方が緑色。雌は全体に淡褐色
冬鳥として各地の池沼に渡来するが、北日本では繁殖するものもある



蓑葭(みのがも)
ガンカモ科の水鳥



星羽白(ほしはじろ)
オスの目は赤。頭は褐色。胸は黒。胴体は白っぽい
メスの目は焦げ茶。白いアイリング。嘴は黒、先端が灰色
オスメス共に妖艶な感じを受ける



あいさ
カモ科アイサ属の鳥の総称
くちばしが長く、鋸歯状の刻み目がある
11月~12月に飛来する冬鳥。北海道で繁殖するものも少数ある



鴨舟(かもぶね)
鴨打ち(鴨狩)をする舟



鴨打(かもうち)
鴨狩のこと



鴨道(かもみち)
鴨の渡る一定した道



鴨鍋(かもなべ)
鴨の肉に、ネギ・セリ・焼き豆腐・シイタケなどを 加え、煮ながら食べる鍋料理








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■春の鴨




引鴨(ひきがも)、鴨帰る(かもかえる)、帰る鴨(かえるかも)、行く鴨(ゆくかも)
春先にカモが北方へと飛び去ること




残る鴨(のこるかも)、のこるかも、引残る鴨(ひきのこるかも)、春の鴨(はるのかも)
春深くなっても居残っている鴨のこと
鴨は冬鳥として日本に渡 来し、春になると北方へ帰ってゆくが、帰る時期の遅い小鴨などは五月ころまでとどまることもある
軽鴨は留鳥なので残る鴨とはいわない









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■夏の鴨



夏鴨(なつがも)、夏の鴨(なつのかも)
夏の鴨には、軽鴨のように四季を通して棲むものと、渡り残った鴨がある
夏も日本に残留するところから
カルガモの異名



鴨の子(かものこ)、かものこ、子鴨(こがも)、鴨の雛(かものひな)
鴨のヒナのこと




軽鴨(かるがも)
カモ科の鳥。全長約60センチ。全体に黒褐色で、くちばしの先が黄色く、雌雄同色
東アジアに分布し、日本では留鳥で、川や池沼にすみ 、都市公園でも繁殖している
なつがも




軽鴨の子(かるのこ)
四月から七月にかけて産卵されるカルガモの子供
色は大体褐色。 湖沼、河川、池など淡水の水辺におり、都市の公園などでも見ることが出来る
成長した小鴨が親鴨の後をよちよち歩く姿は愛らしい



黒鴨(くろがも)
全長は雄が51センチ、雌が43 センチくらい
雄は全身黒色でくちばしの付け根に黄色いこぶがある
雌は褐色
夏鴨の一つ




鴨涼し(かもすずし)
羽が抜け涼しげな夏鴨のこと







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■秋の鴨




初鴨(はつがも)、はつがも
九月ころに渡って来た鴨をいう
多くはないので、静かな沼に五羽六羽と見るくらいである



鴨渡る(かもわたる)
カモが秋、北から渡来すること



鴨来る(かもきたる)
秋になり割合早く北方から渡ってくる





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