165 俳句 助動詞「たし」の意味と接続



たし (たから・たく〈たかり〉・たし・たき〈たかる〉・たけれ・〇) ク活用


■意味
①〔自己の希望〕…たい。
②〔他への期待〕…ほしい。…たい。


■接続
動詞および助動詞「る」「らる」「す」「さす」「しむ」の連用形に付く


■例句
いま掛けし巣箱の中でねむりたし
眠りたし(眠りたい)
 
この句では「ねむりたし」というように使われています
動詞の連用形に、”たし”は接続するので
「ねむる」という単語を接続させる場合は、「ねむる」の連用形である「ねむり」を使うことになります

眠るの活用
ねむる(ねむら(未然)・ねむり(連用)・ねむる(終止)・ねむる(連体)・ねむれ(已然)・ねむれ(命令))

↑連用形でないものに、「たし」は接続しませんので
「ねむらたし」「ねむるたし」「ねむれたし」などのようには使えません